台湾のバイク試験場は皆バイクに乗って来る?台湾ビックリばなし

台湾 バイク
 

世界で一番「親日」の島国・台湾に2015年まで住んでいた日本人「小 籠包(しょう・ろんぽう)」さんが発行する無料メルマガ『〜台湾大好き!メルマガ〜 レレレの台湾』。今回は、台湾の現地でバイクの試験を受けた時の面白エピソードを紹介しています。日本では考えられない、お茶目でおおらかな台湾のエピソードが満載ですよ。

ココが違うよ、台湾人。日本では信じられないオモシロ習慣:台北でバイクの免許を取りに行って驚いたこと

台湾には日本とも、そして中国とも違う習慣や風習がいくつもあります。そんな独特の「ならわし」の中から、私、小 籠包が特に面白いと感じたものをご紹介します。

台湾に住んで半年が過ぎた頃、そろそろ生活の「足」が欲しいなということで、バイクの免許を取りに行きました

台湾名物といえば、街中に走る無数のバイク、というかスクーター。台湾は車社会じゃなくバイク社会ですからね。1台に4人乗りで走行する親子はもちろん、中にはスクーターの足元に犬が座って乗っていることもよくありました。一番驚いたのは、主人を見つけた犬が走行中のスクーターに駆け寄り、そのまま足元にジャンプして乗ったこと。。

そして、朝の出勤ラッシュ時のバイクの群れも圧巻。サラリーマンから商店主まで、みんなバイク出勤が当たり前

そんな台湾の生活に少し慣れたところで、私もそろそろバイクの免許を台湾で取らなきゃと思い始めました。実は、台湾では日本の普通自動車免許を持っている人は、簡単な手続きだけで、台湾で使える免許証の交付が可能。これさえあれば、自動車だけでなくバイクも台湾で運転することができます。

まず、日本台湾交流協会(大使館に相当)で翻訳文の作成を申請して入手し、免許センターの中にある部屋で身体測定、免許センターで申請して、はい、おしまい。これで試験も受けずにバイクが運転できます。

私の妻は普通免許所有者ですが、なんと私は日本の普通免許を持っておりません。。。なので、台湾でバイクを乗るには試験を受ける必要があるのです。しかも、筆記と実技の両方!!

2013年12月某日、私は妻と一緒に、台北市内の外れにある「士林監理站」という免許センターに行って参りました。

台湾 オートバイ バイク

image by: Googleストリートビュー

ここがめちゃくちゃ不便! バスを乗り継ぎ乗り継ぎなんとか到着。くそー、バイクさえあれば楽なのに。。(矛盾)

着いてから、書類を提出すると、すぐに身体検査に行けと言われ、身長、体重、聴力、そして色覚、視力検査。色覚の検査は超古い本を見せられ、水玉の模様の円形になんの数字が書かれてる?っていうアレです。しかし古かった。

さらに、視野の検査、動体視力、手でグーパーを繰り返す動作の検査、終わったら検査料(確か200元=約800円)を払って終了。

これが、その時の試験票(実物)です。なんだかものものしいですが、書体も印もいかにも台湾っぽいです。

その後、筆記試験のために控え室に通され、番号を呼ばれたら試験用のPCを使うよう指示されました。筆記試験は簡単な選択方式で、PCを使って、合っている方、間違っている方を選んでいくという形のものです。

合格点ギリギリでなんとか合格。間髪入れず、そのまま実技の試験場に行くよう指示されました。試験用のバイクは、試験場に置いてあった125ccのバイクを借りることに

ここで台湾のバイク免許の実技試験について簡単に説明を。

台湾のバイクの実技試験は、まず幅40cm長さ15mの直線コースを7秒以上かけて走らなければならず、その後、カーブ踏切信号機と言うコースを走ります。直線コースを走っている間、足を着いてはいけません。途中で足を着いたり、コースからはみ出ると「ブーン、ブーン!」と大きな音が鳴って不合格に。。

これが超ムズイ!! どうムズイかというと、↓以下のYouTube動画を見ていただければわかります。

最後のオチで笑える動画ですが(笑)、この最初の直線7秒走行がクセものなんです。私は足を着いてしまい不合格に

するとそこへ、一人の60代と思しきおばちゃんがバイクに乗って試験を受けにきました。コースをぐるっと回って、おばちゃんも足を着いて見事に不合格。すると、おばちゃんはそのまま乗ってきたバイクでそのまま帰宅しました。。

無免許でも乗っていいんかい!

結局、この後3度も不合格になり、バイクの免許は取れませんでした。。。

↓試験票の裏面。3回バツ印が付けられてしまいました。3回バツが付くと筆記試験からやり直しです。。。

【教訓】遠く離れた台北のバイク免許センターには、乗り馴れたバイクに乗って行きましょう(おい)。

image by: Youtube(Richard Lu)

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【著者】 小 籠包(しょう・ろんぽう) 【発行周期】 8日、18日、28日など、8のつく日

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