韓国は操られている。「慰安婦合意見直し」の背後に中国の影

 

2015年にアメリカが証人となるかたちで結ばれた「慰安婦問題」の日韓合意。しかしここに来て文在寅大統領が、日本政府の拠出した10億円を「韓国政府が充当する」とし「慰安婦合意見直し」を匂わせる発言をしたことから、改善しつつあった日韓関係が再び悪化するのではと不安視されています。一筋縄ではいかないこの問題ですが、「その背後には中国がいる」とするのは無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際政治に詳しい北野幸伯さん。なぜ中国が日韓二国間の問題に関わってくる必要があるのでしょうか。

「慰安婦合意見直し」は、習近平の対日戦略の一環である

「やっぱり」というべきか、「案の定」というべきか…。韓国が慰安婦合意見直しを迫ってきました

慰安婦合意で新方針 河野外相「全く受け入れられぬ」

産経新聞 1/10(水)7:55配信

 

河野太郎外相は9日、韓国政府が慰安婦に関する日韓合意をめぐり新方針を発表したことについて「韓国側が日本側にさらなる措置を求めることは全く受け入れることができない」と強く反発し、新たな協議に応じない立場を鮮明にした。外務省で記者団に語った。

日韓合意に基づき日本政府が拠出した10億円について、韓国政府は「充当」する意向を示した。しかし、日韓関係筋によると、その意味について日本側に詳しい説明を行っていないという。外務省幹部は「10億円を返すということになれば合意の破棄だ」と述べた。
(同上)

日本政府は慰安婦合意に基づいて10億円出した。それを、韓国政府が「充当する」そうです。意味わからないのですが、「日本政府が出したのではなく、韓国政府が出したことにする」ということでしょうか? とにかく、韓国政府は、「慰安婦合意見直し」を迫ってきている。

「慰安婦像建立推進」とか「慰安婦合意見直し」とか聞いて、皆さん、何を感じますか? 大変不快ですね。胸や胃が痛むような感覚。同じように感じる人はいるでしょうか? それで、ネットを見ると、皆さん怒っているし、もっと強気の対応を求めている人がほとんどです。わかります。しかし、これは、「ああいえばこういう」ですませたらいけない、「戦略的な話なのです。

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