人々をひきつけてやまない「ハート型」で集客に成功しているスポットやお店が、メディアにたびたび紹介されています。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、試してみる価値ありの「ハート型」の取り入れ方を紹介しています。
試す価値あり! 「ハート」の集客力
「ハート」の形をしているというだけで、世界中の人びとを魅了する場所があります。波で浸食された岩。巨大な切り株の空洞内部。海岸の入り江。小さな島。自然の力によって偶然形成されたそれらは、なぜか人びとの注目を集め、いつの間にか観光地化しています。
また、遊び心で「ハート」をモチーフにしたことで、集客に貢献している場所もあります。北海道の「夫婦愛の鐘」というモニュメント。長崎県の旧グラバー住宅付近の敷石のひとつ。同じく長崎県・眼鏡橋付近の石垣のひとつ。「ハート」をつけた神社の鳥居や「ハート型」に刈り込んだ花壇、絵馬を「ハート型」にしている神社などもあります。
人びとは、愛の象徴でもある「ハート」を見つけると、理屈など関係なく、嬉しくなってしまうものです。ひと目見るため、SNS用写真を撮るために、出掛けて行くのです。
町おこしの話をしようというのではありません。「ハート」は、個人商店でも活用できる集客アイデアなのです。たとえば、京都府宇治田原町にあるお寺が、「ハート」によって観光客を増やしています。集客のために「ハート」を使ったわけではなく、意図せず、人を集めてしまったのです。
数年前に、お茶会に使う客殿を新築する際、約1,400年前から日本に伝わる厄よけ文様を窓に取り入れました。「猪目(いのめ)」と言われる文様なのですが、それが「ハート型」なのです。
この窓越しに見る景色と部屋の雰囲気がじわじわと話題になり、人びとが押し寄せているのです。窓が「ハート型」というだけです。
これほど「ハート」に集客力が期待できるのなら、あなたのお店にも、「ハート」を取り入れてみても良いのでは。飲食店なら、料理が「ハート型」。服なら、「ハート柄」を集める。ホテルなら、「ハート」だらけのお部屋。ギフトなら、「ハート型」や「ハート模様」の雑貨。
「ハート」の集客力は、かなり高いと言えます。試す価値は、充分にあります。
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