先日の福島地震や電力需給ひっ迫警報には、FXでトレード中の人たちはさぞかしヒヤヒヤしていたのではないでしょうか。今後もいつ停電が起きるかはわかりません。そこで、たとえ停電があったとしてもFXトレーダーが安心できる防衛策を4つご紹介します。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2022年3月25日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。
投資家にとって停電は死活問題
福島で大きな地震が発生してから1週間が経過しました。
発生直後の停電はまあ仕方ないとしても、3月末になってちょっと冷え込み、降雪があると電力量足りないから、「夜になると停電するかも、ごめんね」などと突然に言われても、FXトレーダーにとってはたまったものではありません。
状況次第では大損をしかねない状況に陥るのですから、こんなに怖い話はないことを思い知らされることになりました。
先週は注目のFOMCの結果発表でしたから、ドル円がその後上昇するのでは?という思惑からポジションを持ち続けていた方も多かったと思います。
最近のミレニアル世代以下のトレーダーはPCを持たずに完全にスマホだけで勝負する方が大多数になっているようで、小島よしおもびっくりするぐらい停電なんて「そんなの関係ねえ!」と思っている方も多いことと思います。
ただ投資と言えば、大きなモニター並べてチャートをいくつも並行表示することでココロの安心を保つ、前時代の私のようなトレーダーになりますと、スマホで取引ができるといってもほとんど利用したこともなく、相当な不安に駆られることになります。
そこでこうしたレガシーなトレーダーにお勧めしたいのが、次のようなデバイスを買いそろえることです。
対策その1:「無停電電源装置」で備える
無停電電源装置という代物をご存じでしょうか。
そもそも、これは落雷などでいきなり停電しても、PCなどがそのままシャットダウンしないようにコンセントと接続機器の間に入れて、停電を阻止するデバイスとなっています。
PCならびにルーターに接続させておけば、いきなり停電になっても1時間から2時間程度はそのまま利用ができるというかなり便利なものです。
ただし内蔵電池の容量はそれほど巨大なものではありませんから、突然の停電で電源を失わないということが最大のメリットで、一晩停電といった先週のような状況になれば、もう1つ別のデバイスを用意する必要があります。
Next: 長時間の停電にも耐えられる「ポータブル電源」で備えを
対策その2:「ポータブル電源」で備える
コロナ禍で爆発的に流行ったのが、車中泊によるキャンプ。YouTubeなどを見ていますと、ほとんどのこうしたキャンパーが揃えているのが「ポータブル電源」です。
凄い容量のものになりますと、1,200Wなどというものもあり、電子レンジさえ稼働させる大容量を手に入れることも可能です。
通常のノートパソコンならば、電源を一晩つけておいても十分に稼働しますので、あらかじめ充電しておき、停電になったら取り出して接続すれば東電の無計画停電攻撃を受けてたつことも可能です。
使い物になる大容量デバイスは10万円以上するのが基本ですが、本当の災害時にも使えるものですから、この際、用意しておいてもいいのではないでしょうか。
対策その3:複数のネット接続デバイスでいつでもトレードできるようにしておく
電源を常時確保しておくというのは、相当重要な基本的行動ですが、PCトレーダーは万が一のためにスマホにアプリをダウンロードして、簡単な決済などはスマホでもできるように事前訓練しておく必要があります。
何か問題が起きてから、ようやくアプリをダウンロードして、IDなどを入力する……といったプロセスは、もたもたしていますと1時間近くかかってしまいます。
その間に大損するという間抜けな状態になりかねませんので、あくまで事前に用意して使えるようにしておく必要があります。
対策その4:なにより重要なのは「ストップロス」をすべて置いておくというトレード姿勢
スキャルピングなどを行っているものにとってはなかなか難しいハードルですが、ある一定時間以上ポジションを保有するのであれば、やはり何があってもいいように、ストップロスやトレーリングストップなどはしっかり入れておく必要があります。
Next: 「万が一」は突然に起こる。東電の無計画停電攻撃に耐える準備を
「万が一」は突然に起こる
停電やネットへの接続環境がいきなりなくなって、保有ポジションがどうなるかヒヤヒヤするケースというのは結構あるものです。
まして、東電の無計画停電などで損害を被るなどもっての他ですから、ここはなんとしてもトレードの安全を確保したいところです。
ということで、私のところではこれを全部保有して万一の時に備えている次第です。
どこまで真似されるかはそれぞれの方の判断ですが、万一と呼ばれる事態は現代社会では、万にひとつより相当リスク確率が高まっていることはお考えいただきたいと思います。
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『今市太郎の戦略的FX投資』(2022年3月25日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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