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米紙がトランプ氏と旧統一教会の癒着を一斉報道。バイデン陣営の追求で岸田首相も「ど壺」にハマる可能性=今市太郎

政治と旧統一教会の「癒着」が問題視されているのは日本だけではありません。米国でも主要メディアが猛烈な勢いで叩き始めたのが、誰あろうトランプ前大統領です。相当額の献金や集票を指摘して批判をはじめており、それを掘り下げたいバイデン政権の動き次第では、岸田政権へも甚大な影響が出てきます。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

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トランプ氏の裏にも旧統一教会?

米国のあのトランプ前大統領が、2024年の次期大統領選挙に再出馬する意向を示唆する発言をして俄然、注目を浴びることになりました。

そして、時を同じくするように主要メディアが猛烈な勢いでトランプ叩きを始めたのが、米国における「旧統一教会」の関連組織との癒着関係の問題で、相当額の献金や集票・支持を指摘して批判をはじめています。

これはトランプ大統領がほとんど安倍元首相と同様に、このカルト集団の米国組織をいいように利用していたことを十分に米国のメディアが理解していることによるもの。

昨年9月に旧統一教会の友好団体である「UPF(天宙平和連合)」がオンラインで開催したイベントで演説し、創設者の文鮮明氏と、文氏の妻でUPF総裁の韓鶴子氏を絶賛していたことなどがすでに詳細に報道されはじめています。

米国では、フランスのように「反カルト法」といった法律があるわけではないので、即座に法律違反ということにはなりません。

しかし、日本国内で凄まじい悪徳商法を行ったその資金そのものがトランプのところに還流しているという点は、まったく見逃すことのできない事態に陥っている様子。

ここからの米国での動向が非常に気になるところとなってきました。

特に「トランプ憎し」を貫いている米国の主要メディアは、この件についても深堀して報道する気満々。本邦の腰砕け忖度メディアとはまったく姿勢が異なる点は、ある意味大注目の状況になってきています。

Next: 岸田政権にも影響大。トランプ別荘の家宅捜索で何を探している?



なんとしてもトランプの追い落としたいバイデン陣営がどうでるか

いまのところバイデン陣営、とくにバイデン大統領は、トランプと統一教会系団体との関係をあからさまに批判するような行動には出ていません。

今年11月の中間選挙においてもインフレが抑制できないことを理由に、選挙戦術を変更して、バイデン支持かトランプ支持かの信認投票的な性格を強めようとしています。

さらに2024年の大統領選を巡っては、なんとかトランプが立候補できないように様々な手段で追い落としをはかろうと躍起の状況です。

実際、足元ではFBIがフロリダ州にあるトランプの別荘「マララーゴ」を容疑など詳細は不明のまま捜索しはじめており、すでに脱税などを含めて不正の発見による追い落としを始めていることが窺われます。

トランプと統一教会との関係が問題視されれば、岸田政権にも甚大な影響が及ぶ

国内では、岸田首相が自民党幹部と旧統一教会の関係を自己点検させる形で、実に「緩い」内閣改造で乗り切ろうとしている状況です。

それでも、すでににネット上では121名もの自民党の議員が旧統一教会との「関係」を指摘されていますから、組閣任命後に大きな問題が露見するようなことになれば、任命者ご本人である岸田首相の責任が問われることになるでしょう。

さらに米国でトランプに対して厳しい処罰が出た場合、日本は治外法権だから別問題とは言っていられなくなる可能性も高くなっています

バイデン陣営がどのように動いていくかが、非常に注目されるところとなってきています。

思い起こせば90年代のクリントン政権以降、米国民主党政権はそうとう自民党政権に辛くあたってきたのが現実で、ややもすれば共産党政権などが樹立されないかぎり政権が倒れるのも止む無しという姿勢が目立ちます。

Next: 日米両国で「旧統一教会」クリーン作戦が始まる可能性



日米両国で「旧統一教会」クリーン作戦が始まる可能性

岸田首相はこうしたかなりクリティカルな状況をどこまで感じ取っているのか、まったく不明です。

もし動きを間違えれば、旧統一教会の「壺ノミクス」に巻き込まれ、トランプとともにドツボにはまって大変な最後を迎えることになりかねない状況です。

当然のことながら、日米で同時進行の形で旧統一教会と政治家の関係が大問題化した場合には、海外の投機筋が日本株を買うなどということも、いったん止まる可能性がかなり高そう。

折角夏場でも上方向へ向きかかってきた日経平均も、下落に転じるリスクが高まります。

また投機筋の円キャリートレードが一気に巻き戻されるような不測の事態に陥った場合には、円高が走ることもありそうで、相当注視していくことが求められます。

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  • 8月10日ロンドンタイムショートコメント(8/10)
  • 米国メディアがトランプの統一教会癒着を一斉報道(8/10)
  • 8月9日ロンドンタイムショートコメント(8/9)
  • ペロシ訪台で明らかになった市場は極東・台湾、日本の地政学リスクを全く認識していないという事実(8/9)
  • 8月8日ロンドンタイムショートコメント(8/8)
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  • 8月5日ロンドンタイムショートコメント(8/5)
  • 閑散相場を嵐ているのはAI実装のアルゴリズムなのか(8/5)
  • 8月4日ロンドンタイムショートコメント(8/4)
  • ペロシ訪台リスクオフとFRB高官利上げ継続発言との綱引き相場で荒れるドル円(8/4)
  • 8月3日ロンドンタイムショートコメント(8/3)
  • 政権を担当すると必ず戦争したがる米国民主党~アルカイダからの報復は心配ないのか(8/3)
  • 8月2日ロンドンタイムショートコメント(8/2)
  • 利上げは始まったばかりなのにすでに利下げを織り込み始めた市場の不思議(8/2)
  • 8月1日ロンドンタイムショートコメント(8/1)
  • 8月第一週相場分析(8/1)

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今市太郎の戦略的FX投資』(2022年8月10日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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