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米国株、最凶相場到来の警報発令中。3つの相場シナリオと4つの反転シグナルとは=まーしー

米国はインフレが鈍化したとはいえ、依然許容できない高水準にあります。しかし過度に長期にわたって金利を上げ続けると、深刻な景気後退を招きます。波乱含みの米国相場で、現在考えられる3つの相場予測と、買いのサインとなる4つの事象について解説します。『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』)

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※本記事は有料メルマガ『『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』2022年10月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:まーしー@米国株投資家
大人気Twitter「まーしー@米国株投資家」の発信者。Twitterフォロワー数は53,000人。著書である「33歳で年収300万円台でも 米国株投資で爆速1億円 」で米国株投資人気に火をつける。有料メルマガ『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』では、個別株投資家向けの爆益狙いの投資情報を現在進行系で配信中。

金利引き上げ姿勢を強めるFRB

CPIの発表を受け、10月13日の米国株式市場は一時大幅続落で始まったものの、割安感からか終盤にかけて買い戻しが優勢になり、主要3指数はプラス圏で終わりました。

今回のCPI結果は何も目新しいものではありません。最近あった当局者による発言においても、インフレの高止まりはある程度予想できました。ただ個人的には、これからの株式相場がより一層難しくなったというのが正直な感想です。

インフレは鈍化しているとはいえ、依然として許容できないほどの高水準です。FRBは引き続き政策金利を引き上げ続ける必要がありますし、なにより「何があっても引き上げ続けるという姿勢」をみせる必要があります。そうでなければ8月の相場反転時のように、意図しないインフレ要因を作ってしまう可能性があるからです。

金融政策の効果が出るまで半年以上かかる

そこで問題となるのが、金融政策がインフレに影響を及ぼすまでに、通常半年以上の時間を要するということです。本来であれば利上げ幅を縮小して、実体経済にどう影響しているのかを、見極めるために様子見の時間が欲しいのが、当局者の正直なところだと私は考えています。

しかし利上げ幅を縮小することで、我々投資家は「まもなく利下げが来るのでは」と期待してしまうのです。いえ、単なる期待ではありません。これまでの歴史は、利上げ幅の縮小ののち、実際に利下げへと転じていたのです。

この歴史自体がインフレ抑制策を打ち消すというジレンマを抱えているのです。

だからといって引き締め政策のアクセルを全開にすることで、利上げの効果が出始めるだろう数四半期先には「強すぎる抑圧だった」ことが判明し、結果として深刻な景気後退を招きかねません。

今後市場はどうなる?3つの予想

さて、ここでいくつかのパターンを想定(予想)してみます。

・今後すぐの統計でインフレが低下し、ソフトランディングを達成。金利は再び2%台へ
→現在、売られすぎにみえる多くの銘柄をホールド、または買い増しできた投資家は大勝利。ハイテク株や小型株は再び新高値を目指す展開に。

・FRBの想定以上にインフレは長引くものの、深刻な景気後退は回避。数年程度の時間は要するものの、金利は徐々に切り下がる
→10年単位の長期目線が必要なものの、株価はかつての高値を回復。結果として勝利。

・抑圧的な引き締め政策を続けるも、インフレは頑として下がらず。ハードランディングにより、長い弱気相場到来
→多くの企業が倒産することになるほか、金融システムも一部崩壊。主要3指数ですら、かつての高値復活までに15年以上の期間を要することに。結果的に倒産する企業を運用していた投資家は大敗北…。

Next: 最凶相場から抜け出す市場を救済する4つの道



最悪の可能性も視野に入ってきた

私はCPI結果が出るまでは、上記のソフトランディング成功路線を想定していました。しかし、いまでは中から最悪の可能性を少しだけ考慮しなければならないと考えています。特に、私が投資している企業のうち、利益を計上できていない企業にとっては政策金利の上昇は借り入れリスクの上昇となるので、ターミナルレートが上昇することはいざというときの覚悟が必要です。

とはいえ、先の金融危機をきっかけに銀行などの金融機関は万全の体制が整えられています。リーマンショック時のような金融システムの危機に陥る確率は極めて低いことは明確です。

市場を救済する4つの道

一転して、救済策となり得ると考えるのが次の4点です。

・ロシアによるウクライナ侵攻の中止
・中国が欧米のワクチンを受け入れ、ゼロコロナ政策を廃止
・コロナウイルス関連で喪失した働き手の市場回帰
・反自由市場主義を抱える政権からの脱却

これらが部分的にでも達成されれば、ディスインフレ要因となり、FRBのタカ派を鎮めることに繋がると思います。よって、リスク資産の買いサインとしてみて問題ないと思います。

市場は景気後退をどの程度、織り込んでいるのか?

最後に、株式市場を何より複雑化しているのは既に景気後退をどの程度折り込んでいるのかということです。3指数は依然として過去数年の平均PERで収まる程の耐性を持っているものの、一部の銘柄は既に叩き売られています。

この先、恐れるような深刻な景気後退があったとして、いま手放すことが正解なのかは分かりません。

結局のところ…

倒産さえせず、この弱気相場を切り抜けられれば大勝利です。

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image by:Maxx-Studio / Shutterstock.com

まーしーによる米国株投資で億のほそ道』(2022年10月15日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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