米国市場がベアとなるのは平均14ヶ月。9月の株式相場も下げで終わり、これで3四半期連続の下げとなります。ダラダラ下げ続ける相場はリーマンショック以来。果たして今は仕込み時なのでしょうか?(『たぱぞう投資大学メルマガ』)
※本記事は有料メルマガ『たぱぞう投資大学メルマガ』2022年10月17日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読ください。
月間100万PV超の投資ブログ「たぱぞうの米国株投資」、YouTubeチャンネル「たぱぞう投資大学」の管理人。2000年より年初任給で日本株の投資をスタート。2010年以降、米国株投資をスタート。2016年から「誰もができる投資術の提案」をモットーとし、ブログを開設。投資顧問会社にてアドバイザーほか、セミナーなどを通じて米国株投資を広めている。
米国市場のベアの平均は14ヶ月
振り返れば、9月の株式相場は3四半期連続下げで終わりました。
10月からの四半期がマイナスとなると、まるまる1年の下落となります。
このような状況の中、第4四半期が始まりました。
ちなみに、米国市場のベアは平均すると14か月です。
2020年のコロナショックのベアは1か月で切り返しました。
2000年から2002年のベアは31か月でした。
コロナショックのベアは異常な短さでしたね。
2015年のチャイナショックもそこまで顕著ではありませんでした。
だらだらと下げ続ける本格的なベア相場は2007年以来となります。
リーマンショックの時以来ですね。
長い目で見ればいまは仕込み時?
S&P500はひとまずの目安となる3,600ポイントを下回りました。反面、3,500ポイント近辺ではきれいな反発が起きています。
ハイテクなどは軒並み下落をしています。8月とは様相が一変しています。
S&P500は、最高値から25%のドローダウンとなりました。
長い目で見れば、今は仕込み時である可能性があります。
しかしながら、もうしばらくベア相場が続くと考えた方が良さそうです。インフレ率の落ち着き、金利の上昇の停止なしには回復は見込めません。今回は、インフレが沈静化しないと話にならないということですね。
これは、株式の相対的な魅力が落ちるためです。
株式のリスクプレミアムは2~3%とされています。
株のリスクを受け入れるには、相応のリターンが必要となります。債券などで比較的安定して運用できた方が良いからです。
その水準の目安となるのが、債券利回りでは4%となります。米国債券市場は、10年債が4%の利回りを超えてきました。30年債も4%に届く勢いとなっています。
すでに、株式への積極的な投資はしにくい環境となっています。
金利次第では、今後も3,300、3,000と目線が下がってきます。
Next: 割安感はあるが本格的回復は金利次第、追加投資計画を持っておこう
本格的な回復は金利次第
JPMのジェイミー・ダイモン氏はリセッションを予想しています。
半年~9カ月後のリセッション入りを視野に入れています。
具体的な数字ではここからさらに20%の下落も可能性として見ています。そうなると、2,900ポイント付近となります。
これは流石にどうなるか、といったところではあります。
テクニカルで見ると、サポートラインはやや下がりました。今後意識されるのは3,530ポイント近辺となります。
相場を見ると、引き続き割安感は意識されています。
目安となるタイミングで買いが入るのは事実です。ただし、先ほど述べたように、本格的な回復は金利次第となります。
個人的には、ちょっと前の下げの時に久々に買うつもりでいました。
結局、出張やらなんやらで買いそびれてしまっていました。いずれにせよ、手元資金を使い切らない事が肝要です。
息の長い追加投資計画が必須となります。
<10月配信済みバックナンバー>
※2022年10月中に定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- S&P500は再び3600ポイント割れ(10/17)
- 目安となる3600ポイント割れ(10/2)
※本記事は、たばぞうさんのルマガ『たぱぞう投資大学メルマガ』2022年10月17日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読ください。配信済みバックナンバーもすぐ読めます。
<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>
※定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。
- 米国市場はボラタイルな展開が続く(9/17)
- ジャクソンホールでの失望売り(9/2)
- 140円台目前まできたドル円(7/17)
- S&P500の2022年上半期は、歴史的な弱い相場に(7/2)
- バブルは確かに来ていた(5/17)
- ドル円のレンジは切りあがった(5/2)
- S&P500が再び4400ポイントを割った(4/17)
- 1ドル125円と流れた3億高圧太陽光(4/2)
- 都内アパート計画のとん挫(3/17)
- 2022-03-02号(3/2)
- たぱぞうメルマガを始めます。(2/17)
『たぱぞう投資大学メルマガ』(2022年10月17日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
有料メルマガ好評配信中
たぱぞう投資大学メルマガ
[月額660円(税込) 毎月2日・17日発行予定]
たぱぞうです。どのようにすればリスクとリターンのバランスを取りつつ資産形成ができるのかは大きな命題です。このメルマガでは、同じ投資家の中でも特に自分が取り組んでいる資産運用の話や、読者からの質問にお答えして、投資のヒントになる情報を積極的に発信します。ブログやYouTubeとは違うやや突っ込んだ内容や、逆に軽めのお話を綴ります。