毎年、年初に予想される今年の株価予想。大抵の場合、この予想は外れます。専門家ですら読めない株式市場の未来です。個人がわかるわけありません。どのように対処すればよいのか?米国株カリスマブロガー・まーしーが回答します。『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』)
※本記事は有料メルマガ『『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』2022年12月30日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:まーしー@米国株投資家
大人気Twitter「まーしー@米国株投資家」の発信者。Twitterフォロワー数は53,000人。著書である「33歳で年収300万円台でも 米国株投資で爆速1億円 」で米国株投資人気に火をつける。有料メルマガ『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』では、個別株投資家向けの爆益狙いの投資情報を現在進行系で配信中。
米国市場の昨年の年初予想の結果は?
年初には、その年の株式市場の行方を、毎年多くの市場関係者が予想します。なかでも「専門家」によるものは注目されることが多く、2022年に限っていえば、その予想の「一部」は的中しています。以下、WSJの記事から抜粋して紹介します。
ウォール街のアナリストらは昨年、S&P500種指数構成企業の利益を的中させた。ファクトセットがまとめたアナリスト予想によると、10-12月期利益はまだ推計値に過ぎないとはいえ、今年通期の1株利益は221ドルとまさに予想通りになる見通しだ。誤差は1ドル未満と、年末予想としては1995年以来で最も割合が小さかった。リフィニティブIBESのデータによると、コンセンサス予想の同年以降の誤差は平均9%を超える。
出典:アナリスト予想、利益は的中も株価は的外れ-THE WALL STREET JOURNAL(2022年12月27日)
上記のように、企業の利益については概ね想定通りの一年だったといえます。素晴らしいですね。一方、これらはあくまで「企業利益」であって「株価」ではありません。肝心の株価はというと…
株式市場の未来は誰にも読めない
JPモルガン、ゴールドマン・サックス、シティグループはいずれも強気の予想で、S&P500はそれぞれ5100、5050、4900になると見込んでいた。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のストラテジストは、弱気相場を的確に当て、その理由も金利ショックと的確だった。しかし、目標株価は4600と、予想を公表した時点の水準からわずか3%の低下にとどまると見込んでいた。S&P500の23日終値は3844.82と年初来で19%安となっている。
上記のように大外れしています。
私が、著書やこれまでの記事で繰り返し言及しているように、そもそも株式市場の未来は読めるものではありません。それは例え「専門家」や「機関投資家」であってもです。もし必勝法のようなものがあるならば、アナリストやエコノミストといった専門家は必要ありません。必勝法を知っていれば、そんな仕事をせずにトレードを行っていれば資産を築けるのですから。
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なぜ2022年の株式市場の予想は外れたのか?
さて、私も含め多くの市場参加者が2022年の株式市場予想をなぜ外したのか…
ストラテジストがS&P500を完全に読み間違えた理由は、至ってシンプルだ。今年は、株価収益率(PER)に不可欠な材料である企業利益ではなく、債券利回りが重要だった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを受けて10年物米国債利回りが急伸し、投資家が企業利益に基づいて与えていたバリュエーションが崩壊した。PERの元となる株価が急落し、ウォール街の予想は外れた。
出典:アナリスト予想、利益は的中も株価は的外れ-THE WALL STREET JOURNAL(2022年12月27日)
予想的中、外れでも対応できるのは長期投資
キーとなるのはインフレ、とにかくインフレです。私自身もインフレは一時的だと予想していましたし、現在でもその考えに変わりはありません。予想よりも規模が大きく、少しだけ期間が長かったというだけです。とはいえ、予想は外れるのが常です。
では、現在どのような予想が広く認知されているかといえば、「軽度の景気後退」あるいは「ソフトランディング」です。前述のように予想が外れるのが常だとすれば、「深刻な景気後退」あるいは「好景気」さえもが可能性にあがります。
私たちは予想が的中するパターンと外れるパターン全てに備える必要があります。その対策は「長期投資」にあると私は考えます。
根拠として、景気は常に循環するものであることを過去が示しています。短期的にインフレが発生しようとも、今回FRBが行っているように、市場には「正す」力学があります。長期においては一時の予想外れを覆す力が発生します。さらに、世界人口は今後も増加することが示されています。人口の増加がGDPを促進することも過去が示しており、今後も続く可能性が極めて高いです。従いまして、経済が右肩上がりに伸びるなるならば、株価も同じ動きを辿ると私は考えています。
私たちは、何も「短期的」な予想においては勝負に負けてもいいのです。「長期的」には勝利が約束されたようなものなのですから。
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『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』(2022年12月30日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による