本田圭佑さんのツイッター発言「ラーメン屋。あの美味さで730円は安すぎる。もうちょっと値上げするべき」が物議を醸しています。SNSでいろんな意見が飛び交っていますが、気になるのは、「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで」というコメント。また、著名人まで「値上げしないで」的な発言をする傾向にあることです。(『 海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 』栗原将)
「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで」
SNSを眺めていたら「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで論」が盛り上がっており、プチ炎上みたいになっていました。
発端は、サッカーの本田圭佑さんが、“日本のラーメン安すぎる”といった投稿をしたことによるのですが、どちらかというとアンチ的に騒がれた印象です。
ラーメン屋。あの美味さで730円は安すぎる。もうちょっと値上げするべき。ってか色んな業界がもう少し値上げするべき。高すぎるか安すぎるかの両極になり過ぎ。次ラーメン食うときは2000円支払います。必ず。 pic.twitter.com/OqzRducvWL
— Keisuke Honda (@kskgroup2017) January 9, 2023
その中で目についたコメントが「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで」というものだったのですが、私の独断を述べさせていただきます。
ラーメン屋さんは、国民の権利でもないし所有物でもない
庶民の食べ物なのかどうかの議論は置いておくとしても、前述のコメントから感じるのは、街の
ラーメン屋さんでラーメンを食べるのを、あたかも庶民(国民)の権利みたいに捉えているということです。
街のラーメン屋さんは、別に公共サービスを提供するところではありません。
自由で公正な資本主義に則り、価格設定をしていけばいいのです。
仮に値上げによって客足が離れたというのであれば、それは、そのラーメン屋の価格設定の失敗いうことになりますが、トータルで利益が減らなければ良いわけですし、もし利益が増えれば、設備投資や給料アップにも繋げられます。
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なぜお金持ちの著名人も「値上げしないで」と言うのか?
なぜ、著名人まで「値上げしないで」的なコメントをする傾向にあるのか?それは、テレビなどマスコミ受けするからでしょう。
※参考:内山信二〝本田圭佑ラーメン価格論争〟に私見「一杯1200円がギリギリのライン」 – 東スポWEB(2023年1月10日配信)
逆に「どんどん値上げしろ」というコメントをしたら、値上げ反対派からのアンチコメントで炎上すると共に、番組に出演させたテレビ局には抗議が来て、そうなると、その著名人・タレントは出演機会を失いかねない。
となると、著名人だって生活がありますから、弱者寄りのコメントをしておこう……となるのは
自然かもしれません。
ユニクロ「初任給30万円」の報道で流れは変わるか?
ただし、この傾向ですが、ユニクロの給料大幅引き上げにより、潮流が変わる可能性もありますね。
※参考:ユニクロ、国内従業員の給与を最大40%引き上げへ – BBCニュース(2023年1月11日配信)
給料が上がることにより、消費が増えたり、消費者のマインドが上向きになる可能性も出てきました。
なにせ、30年なかった本格的な賃上げですので。
『
海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記
海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記
』(2023年12月21日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。