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「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで!」の乱暴さ。公共サービスでもあるまいし自由に価格を決めるべき=栗原将

本田圭佑さんのツイッター発言「ラーメン屋。あの美味さで730円は安すぎる。もうちょっと値上げするべき」が物議を醸しています。SNSでいろんな意見が飛び交っていますが、気になるのは、「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで」というコメント。また、著名人まで「値上げしないで」的な発言をする傾向にあることです。(『 海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 』栗原将)

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「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで」

SNSを眺めていたら「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで論」が盛り上がっており、プチ炎上みたいになっていました。

発端は、サッカーの本田圭佑さんが、“日本のラーメン安すぎる”といった投稿をしたことによるのですが、どちらかというとアンチ的に騒がれた印象です。

その中で目についたコメントが「ラーメンは庶民の食べ物だから値上げしないで」というものだったのですが、私の独断を述べさせていただきます。

ラーメン屋さんは、国民の権利でもないし所有物でもない

庶民の食べ物なのかどうかの議論は置いておくとしても、前述のコメントから感じるのは、街の
ラーメン屋さんでラーメンを食べるのを、あたかも庶民(国民)の権利みたいに捉えているということです。

街のラーメン屋さんは、別に公共サービスを提供するところではありません。

自由で公正な資本主義に則り、価格設定をしていけばいいのです。

仮に値上げによって客足が離れたというのであれば、それは、そのラーメン屋の価格設定の失敗いうことになりますが、トータルで利益が減らなければ良いわけですし、もし利益が増えれば、設備投資や給料アップにも繋げられます。

Next: なぜお金持ちの著名人も「値上げしないで」と言うのか?

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