マネーボイス メニュー

北海道移住者が実感した「都会の人間関係に疲れた…」からの地方移住が大失敗に終わる理由=栗原将

地方移住をした人の理由で「東京の人間関係に疲れて」というもの目にします。これは極めて失敗確率が高いです。なぜなら、地方暮らしの方が、 東京よりもはるかに「人間関係が濃くなる」ためです。(『 海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 』栗原将)

【関連】日本が世界トップクラスの経済大国に復活する可能性はゼロ。2年ぶりの海外渡航で身にしみたあまりにも深刻な日本の没落=栗原将

「東京の人間関係に疲れて」の地方移住はダメ?

地方移住をした人の理由で「東京の人間関係に疲れて」というもの目にします。

【関連】限界集落“移住失敗”報道にあがる「いきなり最高難度は無謀」との声。SNS上では“Uber Eatsも頼める”程よい田舎の地方都市探しが過熱

これは極めて失敗確率が高いです。なぜなら、地方暮らしの方が、 東京よりもはるかに「人間関係が濃くなる」ためです。

もし、「東京の人間関係」という意味合いが、特定の人との関係が良くなかったということであれば、住む場所を地方に変えることにより上手くいくのかもしれません。

しかし、単純に濃密な人とのやりとりが苦手というのであれば、地方に移住したら、さらに濃密になってきます。

地方は人間関係が濃密

地方といっても度合いの違いはありますが、何か困った際、例えば、いま私が住んでいる北海道であれば、水道管が凍結するみたいなとき、もっとも簡単な解決策は、近所の農家さんなどでこういった作業が得意な人に「助けてもらう」ことです。

私自身、2年前までは、田舎暮らしの経験はなかったのですが、田舎には大工仕事などの作業をいとも簡単にこなす人が結構います。

私からしたら数万円じゃ済まない作業なのですが、快くやってもらっています。

一方、私は恵まれている方だと思っているのですが、地方に来たら多かれ少なかれ「町内会活動」とか、もっとインフォーマルな「寄り合い」みたいなものは存在します。

このような活動を拒否するのが可能なケースもあるでしょうが、かなり寂しいものです。

完全に人間関係から逃れたいなら、東京から大阪など別の都会に移るか、あるいはバンコクみたいな外国の大都会のほうをおすすめします。

【関連】FIREを目指すなら海外移住よりも日本の田舎。タイから帰国して北海道で暮らす50歳男が実感した“ご近所付き合い”のメリット=栗原将

【関連】“ワープア大国”日本。時給7ドル程度でアジア圏から働きに来る若者などもういない=今市太郎

【関連】中国人4万人強制送還でフィリピン不動産投資は壊滅。元現地不動産仲介業者が語るフィリピン不動産の活況から没落への道=栗原将

image by:maroke / Shutterstock.com

海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記 』(2023年1月31日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記

[無料 ほぼ日刊]
9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。