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貯金が捗る8マス!「お金持ち思考」が身につく魔法のチェック表=山田健彦

経済的な成功のために何よりも大事なのは、お金に対するバランス感覚です。今回はそれを養う、たった8マスのチェック表をご紹介します。お金が貯まらない人は、この表の埋め方が間違っているのです。(『資産1億円への道』山田健彦)

表を埋めればみるみる貯まる、お金の正しい使い道が分かる!

「気分」で浪費していませんか?

お金は「気分」で使っていることが多いものです。以前より遙かに少なくなってきましたが、私も例外ではありません。特に普段、家計簿を付けていない人に、お金の使い道を記録してもらうと、振り返って「ええ~!」ということになるものです。ものごとをデータにしてみると「自分の感覚と実際はこんなにも違う」ということがよくわかります。

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お金との向き合い方は、すぐに身につくものではありません。経営者の家に生まれた子どもの多くは、幼い頃から親がお金のやりくりの話をしているのを見ているので、自然とお金に対する意識が芽生えます。しかし、一般のサラリーマン家庭で、子どもにお金との向き合い方を教えている家庭はほとんどありません

そのように育った子どもでも会社に入ると、経理や上司からコスト管理については口やかましく言われるので、ある程度分かってきますが、そのような機会のない人は、将来お金で苦労することになると思います。

家庭で「お金の話」をすることの重要性

日本ではまだ「お金」の話を、しかも「子どもに対して」話すというのはタブー視されています。ですが、私の子どもには早いうちからお金の話をしていった方が良いと考えて、伝えています。

まずは家計の話です。お父さんの収入がいくらで、お母さんと合わせてこのくらい。その月々のお金の中で食費はいくら、学校の給食費がいくら、家のローン返済額や夏休みの家族旅行にいくら使う予定、などという家計の話を普段から家族みんなでするのです。スタートする時期は、小学校3年生くらいからが良いと思います。

このくらいの年齢になると、結構社会に対する知識や考え方が身についているものです。

大きな顔をしているただの酔っ払い!?

友人のお子さんの話ですが、そのお子さんは「お金というのはお母さんがATMに行けばいつでも、いくらでも出てくるもの」と思い込んでいて、「お父さんが会社で働いて稼いでくるもの」ということは全くわからなかったそうです。しかも、お父さんは会社では営業畑の人で、お客さん接待で酔っ払って帰ってくることが多く、「ATMに行きさえもしない、ただの酔っ払いが家の中で大きな顔をしているのが許せなかった」そうです。

ある意味、給与の銀行振込制度が家庭内での父親の地位を押し下げた、とも言えます…。なので、やはり家庭内で身近なお金の話はしていった方が良いのです。これは世の中の仕組みを子どもに理解させるのにも役立ちます。

「お金との向き合い方」が人生を左右する

あなたがビジネスをスタートして、まとまった資金が必要になり、銀行から借り入れをしようと思ったとしましょう。しかし、あなたは過去にお金の管理をきちんとしてこなかったことを銀行は見抜いていたとします。(銀行はその口座のお金の動きを通じて、この人にお金を貸しても返済してくれそうか、というのは分かるそうです。)

その場合、あなたは融資を受けるのにかなり困難を伴うこととなります。この世の中はお金を中心に動いていますから、お金がないとビジネスのスタートラインにも立てません。将来、自分でビジネスを立ち上げようと考えている人は絶対『お金との向き合い方』をきちんと考えておく必要があるのです。

会社員であっても同じです。会社内でプロジェクトのリーダーになった際には予算を管理する必要が出てきます。家庭においても会社と同じく、経費、出費を下げることは、将来の利益を生むための前向きな仕事です。

このようなことをわかりやすく子どもに教えられる親や祖父・祖母になりたいものです。

Next: 8マスのチェック表で、自分の「お金持ち思考」を強化しよう



バランス感覚が大切

この世の中はお金を中心に回っていますから、どうしてもお金がその人の性格や心理状態にも影響してきます。経済的に潤っている人は性格も穏やかになり、経済的に窮している人は性格や目つき、顔つきまで厳しくなってきます。お金は人格、性格の支えでもあるのです。

また経済は、その大きさよりも、バランスが大事です。例えば、月々の給与が満足行く金額ではなくても、毎月手取額の1割を貯金できている人は、1年後には1ヶ月まるまる休んでも経済的には耐えられる、ということになるのです。これって結構心に余裕ができませんか?

8マスを埋めるだけ!お金が貯まるチェック表

この経済のバランスを保つために知っておきたいのが、「お金には使う順序がある」ということです。

こんな表を作ってみましょう。

将来
必要      
あればいいな      
無くてもいい      
不必要      

8個のマスが出来ますが、ここを埋めていきます。

今、必要なもの」欄には“日々の生活”に関するもの入るはずです。「将来、必要なもの」欄には“老後の生活資金確保”とか“持ち家を購入”や“子どもの学費確保”などが入ってくるかと思います。

今、あればいいな」欄以降は人により、また年代により違いがあると思いますが、ここにはお掃除ロボット、自動食器洗機、浴室乾燥機等「自分や家族が、これがあると生活や時間にゆとりができる」というものが入ります。

将来、あればいいな」欄には、これが手に入ったら自分や家族が楽しくなるものを考えます。何が入るかは、やはり人により異なりますが、例えば別荘、クルーザー、高級外国車、世界旅行などでしょうか。

今、無くてもいい」、「将来、無くてもいい」や「今、不必要」、「将来、不必要」には何が入るでしょうか。これも人により、年代により異なってきます。

この表は、お金を使うべき順序を示しています。お金が貯まらない人、言い換えると「お金に嫌われている人」は、この順序を間違えています。「今、無くても良い」ものを買ったり、「将来、不必要」なものを買って、「今(将来)、必要」なものを後回しにしているのです。

Next: 嘘みたいでも真実。お金持ちに共通するもう1つの思考パターンとは?



嘘みたいでも真実。お金持ちに共通するもう1つの思考パターン

お金を使う順序を踏み外すとどうなるでしょうか。それは「お金が拗ねてしまい」極端な場合は「お金が家出をしてしまう」ということです。お金から嫌われてしまうのですね。そういう人からは、お金はどんどん逃げていきます。

人は自分のことを大切にしてくれる人、自分が尊敬する人、目標とする人の所に自然と集まります。お金も同じで、自らを大切にしてくれる人の所に集まり、また帰ってきます。

お金を大切にするとはどういうことでしょうか。例えば、買い物や食事をした時の支払い方法ですが、お金を大切にする人は、店員さんに手渡しします。直接相手の手に渡すのです。また、紙幣はきちんと伸ばし向きを揃えて渡します。決してくしゃくしゃな紙幣は渡しません。

さらに今まで一緒に居てくれたお金に感謝して「今まで一緒に居てくれてありがとう。早く帰ってきてね」とお金に向かって心の中で呼びかけます。

ちょっと冗談めいた話ですが、お金持ちにほぼ共通した思考のようです。

私は週末、家内の荷物持ちでスーパーの買い物に付き合います。レジに並んでいると、直前の人の支払い方法が見えてしまうのですが、色々な人がいます。お金を放り投げるように支払う人お札を四つ折りにしたまま出す人、割と丁寧ではあるものの、店員さんに代金を手渡さない人もいます。

このようにお金に対する敬意のない人は、お金から嫌われてしまいます。行き着く先は貧乏ですね…。

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資産1億円への道』(2016年7月20,25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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