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結婚後の夫を「玉の輿」に改造!? 妻の私が実行した3つのステップ=川畑明美

仕事大好き人間だった私ですが、結婚して子どもが生まれたことで、「家にいる時間を増やしたい」という考えに変わりました。でも、家計の収入が落ちてしまうのは困ります。そこで考えたのが、「主人に玉の輿になってもらう」ことです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

乗れなくても大丈夫!? 結婚後でも間に合う「玉の輿」の作り方

自分で作るのが確実

私の学生時代はバブル期だったので、短大卒業しても「家事手伝い」と称して就職しない方々がいました。私のクラスにもそういう方がいて、男性を評価するのにも、「玉の輿」に乗れるかどうかを夢中で話しているグループがありました。

私は自分で働いて、バリバリ仕事して稼ぐことが好き…というか、学生時代はお金がなかったのでバイトをバリバリしていて、バイトのチーフとかになっていました(笑)。働くことの楽しさも知っていたので、自分は働かないで旦那さんの収入だけで生活するなんて、考えてもみなかったのです。

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ところが結婚して、子どもが生まれたことで、私の考え方が大きく変わりました。自分の赤ちゃんは何物にも代え難いほどかわいくて愛おしい存在で、仕事大好き人間だったのに「家にいる時間を増やしたい」と考えが変わりました。

でも、家計の収入が落ちてしまうのは困ります。そこで考えたのが、「主人に玉の輿になってもらう」ということ。つまり、夫の信用力をトコトン使うことです。

これが、私が不動産投資をはじめたキッカケです。何度か失敗はしましたが、結果的にはプラスになっています。失敗した物件も、保育園の保育料を半額まで引き下げることができたので、結果オーライです。

最初の不動産投資は約100万円のマイナスで、成功したとは言い難いのですが、節税にはなりました。節税で21万5,400円還付金が戻って、保育料は月額1万3,000円も減額しました。年間にすると、37万1,400円になります。

最初の不動産投資は「新築ワンルームマンション」

最初の投資物件は、実は「新築ワンルームマンション」でした。少し不動産投資を勉強されている方でしたらご存じだと思いますが、最も購入してはいけない物件です。

結局5年保有して売却して損益通算すると、約100万円のマイナスだったのです。ただし100万円で済んだのは、購入時に500万円ほど値切ったからです。そんなに難しいテクニックを使ったわけではありません。しかも、このマイナスには節税した額を計算に入れていませんので、結果的には「プラスマイナス・ゼロ」くらいです。

Next: 夫婦二人三脚で挑戦した不動産投資、家計の赤字が解消した意外な理由とは?



夫婦二人三脚で挑戦した不動産投資

この後は、主人と二人三脚で、収益不動産を購入できるように勉強をしました。物件を見て回ったりしたのは、共通意識が生まれて楽しかったです。マイナス物件とはいえ、個人事業主ですから、物件探しの費用は経費計上もできます。

この時点では「玉の輿」にはなっていませんが(笑)、夫婦共通の目的ができて変わったことがあります。当時は、6万円の赤字家計家計だったのですが、これが解消されてきました。もちろん、節税の効果もあったのですが、主人が家事を進んでやってくれるようになったのです!

我が家の一番の赤字は、仕事で疲れてついつい外食してしまうこと。包丁が使えない主人でしたが、簡単な食事は作ってくれるように変わりました。物件回りで会話が増えたからだと思います。

転機になったアパート物件との出会い

「新築ワンルームマンション投資」は成功とは言い難い結果でしたが、転機は訪れたのです!たくさんの不動産を見て回り、2012年の年末に見つけた物件を購入しました。ちょうど急激な円安に進み、株価もドンドン上がっている頃でした。

コツコツ積立投資していた投資信託で驚くくらいに利益が出て、利益確定をして、不動産の頭金にしても元本以上が残っていました(諸経費も含めるとボーナスも使いましたが)。金融機関の審査でも、投資信託を含めて2,000万円以上の貯蓄になっていたので、すんなりと通りました。

手続きが終わったのは、年が明けた2013年。年末年始で金融機関が休みに入ってしまい、主人と複数の銀行のATM限度額ギリギリまで引き出しに回ったのを覚えています。

この物件は、手続きをしている間も入居者の問い合わせがあり、物件引き渡しの頃には満室になっていました。小ぶりのアパートですが、長女の私立中学の学費はこのアパートが支払ってくれています。まるで足長おじさんのようですね。

やっと、玉の輿の片りんが見えてきた感じです。長女の学費の心配がなくなったので、私は「生活のために働く」必要が薄れてきました。独立起業を強く意識を始めました。会社員をやりながら、副業としてFPをはじめたのもこの頃です。

Next: 家賃収入とAirbnb(エアビーアンドビー)で新入社員程度の定期収入に



家賃収入 + Airbnb(エアビーアンドビー)

収益物件との出会いで、パート収入くらいの定期収入ができました。その翌年、私は独立起業しました。その翌年に次女の学費用に新しいアパートを購入したのですが、なかなか満室にならない物件でした。2棟目のアパートを購入した頃から、Airbnb(エアビーアンドビー)も始めました。自宅の1部屋を貸すので、元手がまったくかからず、宿泊料はほぼ利益です。

最初は、英語ができない私が自動翻訳を使って始めたのですが、英語のアドバイスをもらっている内に主人がやりとりをやってくれるようになりました。主人は、外資系企業に勤めているので英語ができます。元々海外旅行も大好きな人だったので、ホストをもてなすことに楽しみを感じているようです。

2棟目は空室時の赤字が100万円ほどありましたが、半額はAirbnbで回収できるようになりました。その後には2棟目も満室になりましたので、家賃収入とAirbnbで、新入社員くらいの収入になっています。

ここまで来ると十分「玉の輿」じゃないですか?でも、不動産もAirbnbも、元々は私が始めた事業です。

まずは家族会議から。誰でもできる「玉の輿の作り方」のポイント

さて、「玉の輿の作り方」のキモを解説してみようと思います。

まず、私たちは、夫婦間でどんな家計にしたいのかを何度も話しました。「子どもが私立中学に行っても生活水準を落とすことなく過ごしたい」。これが夫婦の共通の目標と定めたのです。つまり、子ども1人につき年間100万円の収入を増やすということです。かなり高い目標ですね。

そして、夫婦2人でいろいろなセミナーや勉強会に出席しました。夜の勉強会は、2人で出席すると子どもを見る人がいないので、子連れで出席したこともあります。当時は、毎月6万円の赤字家計から、毎月8万円の副収入を目指したのですから、とにかく行動しました。もちろん、節約も投資信託の積立も続けていました。不動産投資もAirbnbも、最初は私が行動したのですが、主人が引き継いで運営しています。

つまり「玉の輿の作り方」のキモは、この3つ。

  1. 高い目標を持たせる
  2. 私ができることなのだから、主人はもっと上手にできて当然と思わせる
  3. 困難な時は、夫婦団結して立ち向かい、もし失敗しても共同責任とする

あなたも「玉の輿」を作ってみませんか?

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教育貧困にならないために』(2016年9月4~8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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