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米中協議の進展からNYダウが157ドル高、日経は2日連続高

本日の東京マーケットは、昨晩のNYダウ157ドル高を受けて朝方から買いが先行。日経平均株価は2日連続高となり、213円(0.99%)高の2万1,816円で取引終了です。(『ハロー!株式』)

「事始め」のきょう、日経平均は前日比213円高の2万1,816円

相場概況

本日の東京マーケットは、日経平均株価が昨日の454円高に続いて連日で上昇、213円(0.99%)高の2万1,816円で取引終了です。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)


貿易摩擦を巡る米中協議が進展しているとの見方から昨晩のNYダウは157ドル高となり、東京市場も朝方から買いが先行。その後も円相場が1ドル=113.50円前後の円安水準で落ち着いた値動きとなっていること、また香港・上海・韓国・台湾・インドなどアジア主要市場が上昇していることも横目に買いを誘い、引けにかけて上げ幅を広げています。売買代金は2兆3,993億円、上海総合指数は31ポイント(1.2%)高の2,634です。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

業種別では、鉄鋼、海運、建設、非鉄、繊維、医薬品などの上げが目立ち、一方で電力ガス、水産、ゴム、情報通信が下げています。

個別銘柄では、武田薬品が262円高の3,980円と大幅高。アイルランド製薬大手シャイアーの買収計画が報じられてから株価は大きく下押しして12日には3,662円の年初来安値を付けましたが、目先の底入れ感から先高期待の買いが入っています。

板金や成形、機械加工を核にした試作・金型を主とする菊池製作が36円高の924円と値を飛ばしています。19年4月期の連結最終損益が約8億円の黒字になると発表。前期の約1億の赤字から黒字転換となり、好感した買いが入っています。

21日に東証マザーズに上場予定の自律制御システム研究所株の一部を売り出すことで特別利益を約10億円計上することも支援材料となっています。

富士ソフト子会社で通信分野を中心としたソフトウェア開発のサイバーコムが215円高の2014円、産業・医療療用の計量計測機器メーカーのエー・アンド・デイが83円高の819円、首都圏地盤に食品スーパーや大型ホームセンターを展開するOlympicが71円高の844円、ソフトウェア開発のデジタル・インフォメーション・テクノロジーが141円高の1,762円と大幅高。

造船準大手で傘下に函館どつくを有し、14年秋には佐世保重工業を完全子会社化した名村造船が41円高の502円と値を飛ばしています。

本日の新高値銘柄は、アルテリア、前田工繊、ゴールドウイン、北海道電…等々です。

Next: 今日の相場まとめ/経済指標の結果:オフィス空室率



今日の相場

◎日経平均:21816.19(+213.44)△0.99%
◎TOPIX:1616.65(+10.04)△0.62%
◎売買高概算:13億3,279万株
◎売買代金概算:2兆3,993億円
◎時価総額:601兆9,938億円
◎値上り銘柄数:1583   ◎(年初来)新高値:9
◎値下り銘柄数:482   ◎(年初来)新安値:47
◎変わらず:61
◎騰落レシオ(25日) 92.22%(前日比4.43%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗 〇〇〇〇●●●〇●●〇〇 58.3%
◎カイリ率(日経平均)25日線比 -0.25% 75日線比 -3.02%
◎為替
(対 ド ル)113.43(前日比0.03円安)
(対ユーロ)128.98(前日比0.57円安)

◎出来高上位
1.みずほ<8411> 180.9円(-0.2円) 11,102万株
2.三菱UFJ<8306> 591.4円(+4.2円) 5,189万株
3.パイオニア<6773> 63円(-1円) 3,841万株
4.東京電力<9501> 735円(-4円) 2,625万株
5.JDI<6740> 52円(±0円) 2,335万株

◎売買代金上位
1.日経レバE <1570> 1万8,890円(+320円) 1,221億円
2.武田薬<4502> 3,980円(+62円) 806億円
3.SBG<9984> 8,909円(-117円) 676億円
4.任天堂<7974> 3万2,830円(+150円) 588億円
5.トヨタ自<7203> 6,870円(-25円) 454億円

本日の経済指標等の結果:オフィス空室率

◎オフィス空室率

11月の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は前月比0.22ポイント低下の1.98%。

低下は4カ月連続で、月次データが残る2002年1月以降では過去最低を更新。1990年まで遡れる12月時点でのデータでは1991年12月(1.79%)以来、およそ27年ぶりの低水準となっています。

11月の東京都心5区の平均賃料(円/坪)は2万743円と2009年4月(2万965円)以来の高水準。前年同月比では1,679円(8.81%)の上昇。前月比では146円(0.71%)上昇し、59カ月連続の上昇となっています。

◎対内証券投資・株式(財務省集計)

※カッコ内は前週の動向

12月2日~8日
海外投資家 -4,466億円(-1,379億円) 4週連続売り越し

◎投資部門別の売買状況(東証集計)

※カッコ内は前週の動向

12月第1週(12月3日~7日、日経平均672円下落・週間)
個人投資家 +2,220億円(-3,586億円) 3週ぶり買い越し
海外投資家 -6,001億円(-2,101億円) 4週連続売り越し
事業法人  +1,558億円(+1,055億円) 9週連続買い越し
信託銀行  +2,031億円(+1,450億円) 3週連続買い越し

※個人の取引別動向は、現金が差し引き696億円の買い越し、信用取引は差し引き1,524億円の買い越しでした。
※12月第1週の海外投資家の売越額(6,001億円)は、6,446億円を売り越した2月第1週以来の高水準です。
※投資部門別売買状況で「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀行」は年金資金等の売買動向を反映しています。
※海外投資家の売買状況の推移は下記にてご確認いただけます。
(週間)→http://www.aqua-inter.com/hint/w_data.html#weekly

◎新規上場
             公開価格  初値   終値
FUJIジャパン (1449)  740円   907円  839円
オーウエル  (7670)  750円   855円  776円

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2019年大胆予測

デンマークの金融大手サクソバンクが2019年の「大胆予測」を発表していますので、主な項目をご紹介させていただきます。

・欧州連合(EU)が債務の帳消しを発表
・アップルがテスラ買収のための資金(約10兆2千億円)を調達
・トランプ米大統領がFRBのパウエル議長を解任、後任はミネアポリス連銀のカシュカリ総裁
・英国では解散総選挙の結果、労働党のジェレミー党首が首相に就任し、英ポンドと米ドルの価値が等しくなる
・信用収縮でネットフリックスの資金調達が困難になる
・オーストラリア中央銀行は、不動産市況の急激な悪化への対応で量的緩和を導入
・ドイツが景気後退に陥る
・大規模な太陽フレアが混乱を引き起こし、世界経済に2兆ドルの損失を与える
・国際通貨基金(IMF)と世界銀行は、国内総生産(GDP)を成長尺度として用いるのをやめ、代わりに生産性に焦点をあてる

上記は、発生する可能性は低いものの、発生すれば広範囲に深刻な影響を及ぼす事柄、いわゆる「ブラックスワン」です。

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ハロー!株式』(2018年12月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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