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韓国が突然の勝利宣言、たった1件の輸出許可で「日本が不買運動に屈した」と喧伝

日本の輸出管理見直しに対し、韓国は「輸出規制だ」と怒り狂っている。その誤解を解くべく対象品目1件の輸出許可を出したところ、なんと韓国は突然「勝利宣言」を行った。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2019年8月18日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

日本が韓国の不買運動に屈した?韓国側の異次元な言い分とは

まもなくホワイト国「除外」へ

今回も経済産業省の輸出管理見直しによる、韓国経済への影響について考えたい。

輸出管理の見直しについては、8月2日に閣議決定した後、8月7日に日本政府から韓国を優遇対象国から除外することが公布され、3週間後の8月28日には韓国はいわゆる「ホワイト国」から除外されることが確定した。

もっとも、ホワイト国という呼び名は変更されているが、すでに日本人にかなり普及した呼び方なので、使っても意味は通じるだろう(編注:現在は旧ホワイト国を「グループA」に、非ホワイト国を「グループB・C・D」に名称を変更しています)。

輸出規制ではなく「管理見直し」

そして、韓国はますます怒り狂って、日本製品の不買運動や、韓国政府が反日で一致団結を呼びかけて、アメリカが仲裁しないとGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄するとまで宣言した(編注:8月22日午後、韓国はGSOMIAの破棄を発表しています)。

しかし、最初から経済産業省の世耕大臣が述べている通り、これは輸出管理の見直しであって、輸出規制ではない

だから、書類を書いて不備がなければそのうち許可は下りる。それを韓国側がまったく理解せずに騒いでいると、8月8日には半導体材料「レジスト」の輸出を許可したことを世耕大臣が記者会見まで開いて教えてくれた。

世耕大臣のツイッターを確認している日本人は輸出管理の見直しなのだから、そのうち許可されることはわかっていた。

だから、本来は最短90日なのをわずか1ヶ月程度で許可したこと以外、そこまで驚くことはなかったが、輸出規制だと思い込んでいた韓国人は違った。

韓国が突然の勝利宣言?

「ああ、これでようやく韓国政府や韓国人も輸出規制でないことを知った。自分たちの不当な行いを反省して謝罪するだろうか」と、一部の日本人は思ったかもしれない。

だが、それは誤りだった。なんと、彼らは勝利宣言をしたのだ。

Next: 不買運動に負けた日本が「レジスト」を輸出許可? 韓国側の言い分



不買運動に負けた日本が「レジスト」を輸出許可?

ええ? そもそも、勝負などしていないとか、そういうのにツッコミを入れてはいけない。

彼らの言い分では「日本は国際社会の批判や韓国の不買運動に予想外に驚いて、慌てて輸出許可した」ので、勝利宣言をしたのである。

何を言っているのかわからないと思うが、大丈夫だ。私もよくわからない。

だから、日本側の対応は「輸出規制ではないから、書類を書くだけであとは待つだけ」と言っても、韓国ではなぜか、レジストの輸出許可について「韓国人の勝利」として報道されたのだ。

「予想外に騒動が大きくなった」。これは日本政府関係者が毎日新聞に漏らした内容です。

日本製品の不買運動など輸出規制措置に対する激しい批判と対応に、日本政府は「誤った判断をした」ことを認めたということでしょう。(編注:筆者翻訳)

出典:KBS NEWS(2019年8月9日配信)

このような韓国メディアの記事が出ており、まさに勝利宣言である。

もう韓国との対話は不可能?

別に日本は韓国をホワイト国から除外するのを撤回したわけでもなく、予定通り8月28日に除外される。

それなのに、なぜか、日本政府は韓国人の行動であたかも、態度を改めたかのように書いてある。

これを読めば,韓国メディアは国内向けにありもしないフェイクニュースを垂れ流していて、もはや、韓国との意思疎通は不可能なことが容易にわかるだろう。

しかも、日本側がレジストの輸出を許可したことには感謝しないで、結論はこうである。

1件でも規制品目の輸出を許可したことで、日本政府の輸出速度調節は、世論の前で(輸出規制ではないという)大義名分を立てることができます。

しかしながら、予想外の国際的批判と、韓国の国家ぐるみの抵抗に日本政府が慌てている雰囲気がはっきりと確認できます。(編注:筆者翻訳)

出典:KBS NEWS(2019年8月9日配信)

韓国がWTOに意見を出しても「二国間で話しあえ」、アメリカに仲裁を頼んでも「仲裁しない」といわれる始末。

現状、日本が慌てるような国際的な批判などまったくない

Next: レジスト1件だけで勝利宣言して大丈夫か?本命は「フッ化水素」だ



レジスト1件だけで勝利宣言して大丈夫か?

仮に韓国人の不買運動ほか反日の対応に慌てたのなら、ホワイト国の除外は撤回されているはずなのだが…。

もはや、輸出管理の見直しなのに、「輸出規制」という最初の前提から認識が異なるので、このような勝利宣言となるのだろう。

さらに、許可された1件も「レジストだけ」である。日本が輸出管理の不備を疑っている本命は「フッ化水素」であり、消えた40トンの行方もわかっていない。

このまま「フッ化水素」の許可が下りるかどうかで、この先の展開を見極めたいと思う。

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image by:President of the Russian Federation at Wikimedia Commons [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2019年8月18日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』(2019年8月18日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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数年ごとに起きるデフォルト危機。世界経済が後退すれば、投資家が真っ先に資金を引き揚げていく新興国市場。輸出依存が96%という恐ろしい経済構造。ヘッジファンドに玩具にされる韓国市場。中国の属国化へと突き進む2014年。並行してスタグフに悩まされる現実。そして、1100兆ウォンを超え、雪だるま式に膨らむ家計債務の恐るべき実態。経済の問題点とは何なのか?なぜ、また、第四次経済危機が迫っているといえるのか。それは読めばわかる!投資、ビジネス、教養、雑談ネタにも最適な、最も韓国経済の実情を知ることが出来るメルマガ。

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