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日経平均は58円65銭安、安寄りのなか材料株物色が活発化。好業績の注目個別銘柄は?(8/21)

日経平均は58円65銭安の2万618円57銭で終了。18年12月東証マザーズに新規上場し、調整一巡とみられる自律制御システム研究所の銘柄分析を紹介します。(『日刊株式投資情報新聞』)

日経平均は反落するが大引けにかけて次第に持ち直す

【株式市場】

日経平均は2万618円57銭(58円65銭安)、TOPIXは1,497.51ポイント(9.26ポイント安)、出来高概算(東証1部)は9億129万株。

8月21日(水)後場の東京株式市場は、ソニー<6758>(東1)が東京電力HD<9501>(東1)の東京電力エナジーパートナー株式会社などとのメガワット級太陽光発電設備計画や、ヤマハ発動機<7272>(東1)とのエンターテインメント用車両の共同開発などが材料視されて一段高となり、材料株物色が活発化した。日経平均は83円高で始まり、徐々に下げ幅を縮めて推移し、朝方の194円安から見れば小反落にとどまった。東証マザーズ指数は小高い。

後場は、サイバーエージェント<4751>(東1)が一段とジリ高になり、JPモルガン・アセットマネジメントなどの大量保有報告書が材料視され、7月29日上場のブシロード<7803>(東マ)は一段高となり連日上場来の高値。アテクト<4241>(JQS)は半導体材料の韓国向け輸出などが材料視されたとの見方で急伸。

東証1部の出来高概算は9億129万株(前引けは4億4,886万株)、売買代金は1兆5,863億円(同7,796億円)。1部上場2149銘柄のうち、値上がり銘柄数は384(同307)銘柄、値下がり銘柄数は1,704(同1,752)銘柄。

また、東証33業種別指数の中で値上がりした業種は、前引けと同様にゴム製品1業種のみだった。

Next: 調整一巡の自律制御システム研究所、IPOの落ち着きどころを探る段階



自律制御システム研究所は売り一巡、ドローン自律制御技術に強み

自律制御システム研究所<6232>(東マ)は商業用ドローンの製造販売、および自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションを提供している。20年3月期第1四半期は赤字だったが、通期は黒字化予想である。株価は5月高値から反落して一本調子に水準を切り下げた。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、売り一巡して反発を期待したい。

ドローンおよび自律制御技術を活用したソリューションを展開

18年12月東証マザーズに新規上場した。商業用ドローンの製造販売、およびドローンの自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションサービスを提供している。

GPSに依存せず、画像処理を活用した自律制御技術を強みとしている。8月19日には米国オートモダリティ社に出資すると発表した。なおプロジェクトの大型化に伴って売上は下期に偏重する傾向がある。

20年3月期1Q赤字だが通期黒字化予想

20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比75.6%増の14億18百万円、営業利益が9百万円の黒字(19年3月期は3億30百万円の赤字)、経常利益が1億87百万円の黒字(同1億76百万円の赤字)、純利益が1億19百万円の黒字(同1億83百万円の赤字)としている。

第1四半期は売上高が60百万円、営業利益が1億97百万円の赤字だった。前年同期の国家プロジェクト関連売上の反動などで減収・赤字だったが、通期はソリューション構築、機体販売とも伸長し、大幅増収効果で黒字化予想である。営業外収益の国家プロジェクト助成金収入も寄与する。通期ベースで収益拡大を期待したい。

株価は売り一巡

株価は5月高値から反落して一本調子に水準を切り下げた。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、売り一巡して反発を期待したい。8月20日の終値は3,025円、時価総額は約311億円である。

自律制御システム研究所<6232> 日足(SBI証券提供)

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image by: Freedomz / Shutterstock.com

日刊株式投資情報新聞』2019年8月21日号より
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