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なぜジム・ロジャーズは大韓航空株を買った?日本を見限り、誰もが敬遠する国に賭けるワケ=花輪陽子

なぜ投資の神様ジム・ロジャーズは日本株を全部手放し、韓国の大韓航空株を買ったのでしょうか?本人にインタビューを行い、その投資哲学を教えてもらいました。(『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』花輪陽子)

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プロフィール:花輪陽子(はなわ ようこ)
外資系投資銀行を経てFPに。2015年からシンガポールに移住。ジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社+α新書)をインタビュー監修。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。

中国株も狙い目?ロジャーズ氏を真似て新興国に投資する方法とは

消費増税と東京五輪が日本を衰退させる

昨年6月、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による電撃的な米朝首脳会談が行われた際にホスト国となったシンガポール

シンガポールに住む「投資の神様」ジム・ロジャーズ氏は、スイスに留学経験のある金正恩氏がトップになったということは変化の兆候だと言います。

私はジム・ロジャーズ著『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)の監修をするために、ロジャーズ氏のシンガポールの自宅でインタビューをしました。

その際に繰り返し教えてくれた哲学として、小さな変化を見逃さないということがありました。

また、ロジャーズ氏が一貫して主張していることは、歴史から学ぶということです。

日本では間も無く消費増税が予定されていますが、増税をして景気がよくなったことはないということで、日本株を昨年末にすでに手放しています

今後のイベントである東京オリンピックに関しては、長期的に日本を衰退させると考えおり、オリンピックがあるからと言って買ったり売ったりはしないと断言していました。

誰もが敬遠するような国に投資をする方がチャンスは大きい

日本売りとは反対に、ロジャーズ氏は南北の交流に期待をして大韓航空株を取得しています。

講演の中では統一までには時間がかかるかもしれないが、10年以内に経済解放が進むのではないかという予測を語ってくれました。

北朝鮮は自然資源も豊富で、安価で高い教育を受け、訓練もされた労働者がいます。韓国には資本が多くあり、専門家も多く居住しているということで、経済解放が実現されたら真っ先に観光が活況になると予測しているのです。

また、中国株に関しても15%程度の相場が下落している状態で割安感があるので、個別株を推奨したいとのことを日本のテレビ出演時に語っていました。

ロジャーズ氏の投資哲学として「安く買う」という大前提があり、誰もが敬遠するような国に投資をする方がチャンスは大きいということです。

朝鮮半島、中国、ロシアの話をする時はイキイキとしているのに、日本やアメリカの話をする際にはトーンが変わるのが印象的でした。ヨーロッパに関しては話題にも上がらないと言った感じでした。

ロシアに関しても共同基金の立ち上げから世界からロシア極東に資金が集まるという良い兆しから投資を始めた理由を書籍の中で述べています。

国債を購入するのにふさわしい国はロシアくらいしか思いつかない。事実、私はロシアの短期債を持っている」と書籍の中でも述べています。

Next: 個人投資家が勝手にジム・ロジャーズ氏の投資哲学を実践するには?



勝手にジム・ロジャーズ氏の投資哲学を実践するには?

さて、勝手にジム・ロジャーズ氏が言っている教えに習って一般投資家が資産運用をしようと思っても、新興国の個別株の十分な情報が入りにくいのが現状です。

大韓航空株の取り扱いのある証券会社を探すのもひと苦労ですし、銘柄によってはかなり流動性が低い物や最低投資金額が大きい物もあります。ロシア国債に関しても金利はよいものの、償還される際の為替レートが読みにくいです。

そんな中、情報源や資金量が限られている一般投資家が資産運用をする際に活用したいのが、ファンドです。分散投資をすることによってリスクを低減させる効果もあります。

先進国の高齢化によって多くの先進国で経済の低成長が予測される中、投信のグローバル化が進展しています。

日本を含む先進5カ国で、資産の2割から6割程度が外国に投資をされています

日本の金融機関を利用する場合、外国ETF(上場投資信託)や国内籍のファンド(日本の運用会社が外国の投信委託会社に外部委託をしている)などを利用することができます。

私のメルマガの中では国内の金融機関で購入できるもの、海外の金融機関を利用して購入できるものの両方を解説していきたいと思います。日本でも先進国の株式などはインデックスファンドなどで問題なく購入できますが、新興国に関してはまだまだ目利きの情報が必要になってくるものです。

このメルマガでは海外投資をしたい、いつか海外移住をしてみたい、副業やビジネスで起業したいといった日本人をサポートしていきます。海外には日本人の9割以上の人が知らない高利回りの運用方法があります。米ドル預金の金利もシンガポールでは1.5%程度と日本の金融機関とは運用環境が異なります(金融機関や預金の種類にもよる)。

日本では日本の10年債の利回りはマイナス0.2%代ですが、シンガポールの10年国債の金利は1.75%程度とシンガポールや香港などは金利がある世界だからベースとなる前提条件が異なるからです。

日本語でのオフショア投資の情報は限られていますので、疑問点や分からないことはQ&Aでも回答をしていきます。まだ日本円が強い間に勉強を始めて、危機はチャンスと捉えて、次の機会を掴めるようにサポートしていきます。

海外での資産運用とビジネスを実践中の私と一緒に、一歩踏み出しませんか。

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<新刊情報>

この記事の著者・花輪陽子さんがインタビュー・監修した新刊『日本への警告』(著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書)が発売されました。ぜひお手にとってご覧ください。

日本への警告
著:ジム・ロジャーズ/刊:講談社+α新書

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  • 外国投信の選び方2:ロジャーズ氏も推している中国、韓国株に投資するには?(9/27)
  • 配当利回り8%も!外国投信の選び方(9/13)

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image by:マネーボイス編集部

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2019年9月27日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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