マネーボイス メニュー

賄賂で買われた?2022年北京冬季五輪を褒めちぎるバッハ会長の思惑=浜田和幸

2022年の北京冬季オリンピックまで500日という節目の日に、IOCのバッハ会長が中国を褒め称えている。ひょっとして相当な付け届けが効果を発揮しているのかと勘ぐってしまう。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

【関連】なぜ菅首相の関与を報じぬ?東京五輪ワイロ3700万円の出どころは=山岡俊介

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2020年9月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

「より多く(の儲けを)」が五輪ビジネスのスローガン

オリンピック・ビジネスは美味しいに違いない。

2021年の夏に延期となった東京オリンピックをめぐっても、招致合戦の裏舞台では多額のワイロが飛び交ったと言われている。

国際オリンピック委員会(IOC)の幹部には誘致を試みる各国のロビイストからあの手この手の篭絡(ろうらく)が試みられてきた。

オリンピックのスローガンは「より早く、より高く、より強く」と言われる。

しかし、オリンピック利権を牛耳る放送や広告業界の間では「より多く、より多く、より多く」が合言葉で、より多くの儲けを得ることが最優先されているようだ。

東京五輪、世論は「再延期あるいは中止」を望んでいる

新型コロナウィルスの影響で開催が1年延期された東京オリンピックであるが、果たして予定通りに来年7月に新国立競技場に聖火が点灯されることになるのだろうか。

各種世論調査の結果では、大半の国民は「再延期あるいは中止」を望んでいると見られる。

「コロナ対策を最優先する」と言う菅総理も「何としても開催したい」との思いを吐露してはいる。

IOCバッハ会長の意味深な発言

そんな折、IOCのバッハ会長が意味深な発言を行った。

9月21日のこと。この日は「国際平和の日」であると同時に、2022年開催予定の「北京冬季オリンピックまで500日」という節目の日でもあった。

中国中央テレビのインタビューに応じたバッハ会長は、冒頭から中国を礼賛する美辞麗句を並べ立てた。

曰く「これまでウィンタースポーツの歴史の浅かった中国が2022年の冬季オリンピックに向けて、国民の間にウィンタースポーツを広める努力を重ね、競技施設も拡充させてきたことは賞賛に値する」。

賛辞はさらに続いた。

Next: バッハ会長の心象もカネ次第?中国をベタ褒めする怪しさ



バッハ会長の心象もカネ次第?

北京冬季オリンピックは、2022年2月4日から20日の予定で開催される。

バッハ会長は「中国での準備状況は見事だ。同じ都市が夏季と冬季のオリンピックを開催するのは歴史上初の快挙となる。中国では新たに3億人がスキーやアイススケートの愛好家になった。冬季オリンピックへのボランティア参加希望者は80万人を超えている。中国人の取り組みは実に素晴らしい」と述べている。

こうした過剰とも思える誉め言葉を聞くと、ひょっとして相当な付け届けが効果を発揮しているのかと勘ぐってしまう。

東京五輪についての謎の発言も?

しかも、注目すべきは、バッハ会長の次の発言である。

「2021年7月の東京オリンピックには“別のシナリオ”を用意する必要がある。その時点で世界がどうなっているか分からないからだ。皆が安全安心な環境でオリンピックを迎えられることを願う」。

「別のシナリオ」とは何なのか。「より多く」を語ってほしいものだ。

有料メルマガ好評配信中! 続きはご購読ください

【関連】テレビが報じぬフィンセン文書と「東京五輪ワイロ」菅政権は説明責任果たせ=今市太郎

<メルマガ購読ですぐ読める! 9月配信済みバックナンバー>

※2020年9月中に定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。

・2022年の北京冬季オリンピックを持ち上げるバッハ会長の思惑(9/25)
・創設75周年の国連総会でのアメリカ対中国・ロシア連合の対立(9/25)
・菅新総理のコロナ対策の中身はスカスカ!?(9/18)
・オクトーバー・サプライズに打って出る可能性が高いトランプ大統領(9/18)
・どうする?選挙資金が足らなくったトランプ大統領!プーチン、ヘルプ!?(9/11)
・バイデン候補の仰天発言:白熱電球を発明したのはエジソンではなく、黒人の部下だった!?(9/11)
・暴露本が絶えないトランプ・ファミリーのゴタゴタ愛憎劇(9/4)
・北朝鮮内部で何が?:金正恩委員長の妹、与正の姿が消えて1か月(9/4)
→いますぐ購読!


※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2020年9月25日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読ください。

【関連】地球から政治家が消える?欧州で「人工知能」に政治を任せる動きが拡大中=浜田和幸

【関連】新型コロナだけじゃない東京五輪「中止」の理由。減らない放射性物質に世界が恐怖=浜田和幸

【関連】騒がれていた温暖化は「氷河期」再来の前触れだった?太平洋の海底温度は低下中=浜田和幸

【関連】コメディ俳優が大統領に就任。ウクライナ国民が汚職と米国支配にNOを突き付けた=浜田和幸

image by:iamlukyeee / Shutterstock.com

浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』(2020年9月25日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

有料メルマガ好評配信中

浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』

[月額550円(税込)/月 毎月第1金曜日・第2金曜日・第3金曜日・第4金曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
かつて人気を博したニッポン放送オールナイトニッポンの「世界びっくりニュース」を彷彿とさせるべく、フランクな語り口で、知られざる内外の『ぶっちゃけ話』をお届け致します。例えば…① 「爆買い」中国人観光客を上回る金額を日本で消費している国がある!?② 「発明王エジソン」の遺言を頼りに、無料の無限エネルギー開発に成功した企業がある!?③ 「不動産王」にしてアメリカ大統領候補トランプ氏に、北方領土問題解決の秘策あり!?…その他耳よりの情報が満載!

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。