【書評】だいたいやねぇ、英会話は19個の単語さえ覚えればOKや

2015.10.11
by よっすぃ~♪(まぐまぐ編集部)
 

出典は、最近読んだこの本です。

政治評論家・竹村健一氏が英語上達の秘訣をまとめた本。読み物としても大変面白く、英語が楽しくなります。

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『基本19語の英語術―これで、旅行も商談もOKや』竹村健一氏著

何を習うにしても「完璧な基礎」を求めたがる人が、とてもたくさんいます。例えば、カルチャースクールに行かなければならない、基礎を1日何時間かけなければならない、という感じ。

そしてまた、教える側もそういう意識の人が多くて、この基礎を完璧に仕上げないと次に行けません、ということを繰り返しさせてしまう。

そういう大人たちが、今度は子供たちに習い事をさせると、また同じように地道な長時間の基礎を強制してしまうから、子供たちも楽しくない時間を費やされてしまう。それでいて、結局はそこから抜きん出てくる者はほとんどおらず、たいがいが中途半端に終わります

でも、大抵のことはもともとのルーツが、そんな小難しい鍛錬ではなかったのではないでしょうか。

料理は「美味しく食べる」、茶道は「お茶を楽しむ」、英語は「楽しく会話する」、ピアノは「音楽を愛でる」、スポーツは「楽しく汗をかく」と、気楽に楽しむものである場合が多いのです。

それなのに、多くの人が最初から楽しくない覚悟を決め、教える側も楽しくない鍛錬を強いてしまいます。理想とする型から外れると「それは違う!こうだよ!」と一つの型に矯正してしまう。

そのように鍛錬していったものは、「理想とする状況では、理想とする型で対応できる」ようにはなるものの、「いろんな状況で、使いこなす」ことにはつながりません

気楽に楽しむことができれば、どんな状況や環境でも「ラケットとボールさえあれば、テニスができるよね」という感覚で、どんどん使いこなすことができるのに、「いや、コートとネットとシューズがなければテニスとは言えない」などという狭い状況に押しやってしまう人が多いのです。

「このいくつかの動作さえ知っておけば、どこでもやっていける」

「このいくつかの道具さえ使いこなせば、どんな状況でも対応できる」

「このいくつかの表現だけ知っておけば、大抵のことは言い表せる」

何かあったら、この方法をやればいい」

というような、基本を絞り込める人ほど、本当にその世界に精通し、本質を理解し尽くしていると言えるでしょう。

自分の仕事の世界、または自分の趣味の世界を、「この◯個のことさえ知っておけば、ほぼ大丈夫」と言い表すことができるでしょうか。

 

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・自分の仕事について、「この◯項目を使いこなせばやっていける」という項目を箇条書きでまとめる。項目数はなるべく少なく、多くても20個まで。

image by: Shutterstock

 

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