【書評】だいたいやねぇ、英会話は19個の単語さえ覚えればOKや

2015.10.11
by よっすぃ~♪(まぐまぐ編集部)
 

そこでは最初の最初からパートナーと組ませ、前へ2歩、後ろへ2歩と、ものの10分で動き方を教え、腰はフラフラしているが、彼らは実に楽しそうに踊った。

ダンスはもともと楽しむためのものであり、楽しく踊れてパートナーと仲良くなれればよいので、きれいなダンスが踊れるか、ステップが完全であるか、などは二の次であり、日本でのウォークの練習やシャドー・ダンシングなど全くお呼びでなかった。

英語もこれと同じことで、日本人が英語を学ぶのは時間をかけて英語屋になることではなくて、海外旅行を楽しんだり、ビジネスをしたり、外人の女性と付き合ってみたかったりするものだ。

第二次世界大戦中、アメリカが同盟国の空軍兵士を訓練する際に英会話を集中的に講義したところ、わずか60時間でどうにか話せるようになったという。

それに対して、日本人の英語の学習は、英語そのもの目的となり、後がない

頭の働きが一番活発な、中学・高校・大学の10年という長い歳月をかけてまでやるシロモノではない。

例えば、「陽は落ち、潮は引き、風が凪いできた」という文学的な文章を、英語に置き換えるとどうなるか。

日本語の「落ちる」「引く」「凪ぐ(なぐ)」といった表現の違いは難しそうだが、「The sun is down, the tide is down, and the wind had been going down.」と、英語では全部 down という一語で済んでしまい、日本語にこだわりすぎると絶対に出てこない。

竹村氏は、自分のなに不自由ない英語力は

・be, do, have, keep ,come, go, ___, ____, ____,____, ___, ___ の動詞

・in, out, on, ___, ____, up, down の前置詞(副詞)

この中学校でも習う基本的な19個の単語の徹底利用だと述べる。

まだ文章や単語の適切な用法が分からないうちから無理して難しい単語を使おうとするのは、ボロをまとった人がダイヤモンドをはめるようなものでまったくちぐはぐで似つかわしくない。

これら、基本19語だけを徹底的に使いこなせば、そのいろいろな使い方や組み合わせ方で、ほとんど完璧に英語力を飛躍させることができる、と述べている。

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