そう思うと、幼少期からの受験というのは、そうした道のりの準備期間というか、お試し期間のような気がします。腕慣らしとして、プチ戦場を味わっておくと、のちに有利かも。場数をふめばふむほど、実力を瞬発的に発揮できる確率が上がるから。
家庭教育は、その一番はじめにあるトレーニングの場だと思います。戦場に送り出す前に、親が子供に知恵を教えて、これからたくましく生き抜けるように育てるということ。
家庭も一つの小さな社会だから、プチ疑似体験ができます。家族には、それぞれの役割があって、一つの社会が成り立っている。
誰かが強く前に出すぎてもダメだし、皆で全体の作品をつくるチームプレーだから、それぞれのパワーバランスが大事ですよね。そういったバランス感覚や自分の役割を認識することが大事だと思います。
その人にあった役割、その人に向いている役割があるから、ちょっとずつ現場に出ながら、自分らしくいられる役割を探す。
番組でも、MC、いじる人、いじられる人、などその人に向いているポジションがあるように、家族、学校、職場でも、仕切る人、つっこむ人、つっこまれる人など適材適所があるはずです。
その人がその人らしく一番輝ける場があってほしい。そのかたまりがチームというもの。
10人チームや30人チームでなくても、3~4人でも立派なチームです。家族も身近なチームです。
家族の中で、それぞれが一番輝けるように、居心地のよいポジションをみつけられるといいなと思います。