ある理由で中国から逃げ出した日本の大企業一覧

 

合弁会社株51%を19円(!!!)で売却するカルビー

次も、驚きの話です。

一方、浙江省杭州市にあるスナック菓子の製造・販売合弁会社を設立わずか3年で売却することを決めたのはカルビー。合弁会社の51%の持ち株全てを、合弁相手の康師傅方便食品投資にたった1元(約19円)で譲渡する。(同上)

1元(約19円)(!!!)とは……。

理由はなんでしょうか?

売却の背景には、売り上げが伸びず赤字が続いたことにある。5年で500億円を見込んでいた売上高が100分の1のわずか5億円程度にとどまった。

発表資料によると、これに伴い、最終赤字は進出した2012年12月期が500万元、13年12月期が4900万元、14年12月期が7100万元と年を追うごとに拡大。

早期に改善が見込めないと判断、12年8月の設立からわずか3年での撤退となった。

(中略)

わずか1元で持ち株を手放すのは、「早く中国戦略を仕切り直しをして、再挑戦するため」(市場関係者)とみられている。

カルビーは青島や香港にも製造や販売の拠点があり、スナック菓子の販売は今後も継続する。

損失が膨大になる前に、「サッサ売却を決めた」のは英断ですね。

しかし、「仕切り直しして再挑戦」というのは、やめた方がいいのではないでしょうか?

マクロ経済の動向を見ると、「再挑戦しよう」というのは無謀に思えます。

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