ある理由で中国から逃げ出した日本の大企業一覧

 

中国から逃げ出す日本の大企業

二つ例を挙げましたが、細かい話をしたら、まだまだ山ほどあるのです。

今年に入り、中国から撤退する企業が目立って増えている。2月にパナソニックが液晶テレビ生産、エスビー食品がカレールウなどの生産を打ち切ることをそれぞれ発表。

サントリーホールディングスは中国ビール2位の青島ビールとの合弁を解消、合弁相手の青島に製造販売をまかせ、ライセンス料を得る形に移行する。

また、ホンダも湖北省武漢に新工場を建設する構想があったが、中国経済の減速を受け、当面見送る。(同上)

パナソニック、エスビー食品、サントリー、ホンダ…。

日本を代表する大企業ばかりです。

なぜこれらの企業は、中国から逃げ出すのでしょうか?

日本企業が中国の生産拠点を撤退、縮小の方向に舵を切っているのは、経済失速のほか、人件費の高騰や政策変更などリスクがつきまとい、中国での事業が「割に合わない」状況になっているためだ。(同上)

中国での事業は、もはや『割に合わない』」そうです。

まさに。

一方で、ネット上には中国から撤退や事業縮小した企業に対し、「英断」といった肯定的な意見も寄せられている。

中国リスクと付き合って、これ以上損失を広げない意味から、撤退を正しい判断と評価しているようだ。(同上)

まさに「英断」です。

中国にどうコミットしていくか、日本企業の間でも今後判断が分かれていきそうだ。(同上)

私は、「コミットしないのが最善」だと思います。

中国という「タイタニック号」はまさに沈みはじめているのに、「コミット」してたら一緒に沈んでしまいます。

「巨大な市場が…」というのなら、日本で生産して輸出すればいいのです。

「日本で生産すると、高くなり中国で売れない」

というのなら、東南アジアには人件費が中国より全然安い国がたくさんあります。

人件費安い親日国家」に生産拠点を移動させ、そこから中国に輸出すればいい。

こういうネタのときは、毎回書いてますが。

日本政府は、東日本大震災被災県法人税ゼロにし、日本企業が中国から「撤退」「帰国」しやすい環境を整えてあげたらいかがでしょうか?

被災県雇用が生まれ、復興も速くすすみ、安倍総理支持率も上がるのでは?

image by: Shutterstock

 

ロシア政治経済ジャーナル
著者/北野幸伯
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