1つのアイデアがポーンと出ただけでは発想力がない。むしろ2つ目が肝

 

コンサルタントを自称する人たちに相談すると、「ああ、こうすればいいですよ」と教えてくれる人は、すごくたくさんいます。でも「他には?」と尋ねてみると全く出てこなくて、「いや、これしかないんだ。こうするべきなんだ!」とその答えに凝り固まっているコンサルタントが、かなり多いんですね。

それは発想力のない証拠で、セオリー通りの答えしか持ち合わせていないのです。

そういう1つの答えをズバリ出せるのがコンサルタントという職業だと思いがちですが、全く違います。ビジネスの市況や環境は目まぐるしく変わるのだから、臨機応変にどんどん代替案が張り巡らせられる、というのが本当のコンサルタントであるべきです。

発想力のないコンサルタントなんて、マニュアルを読んでいるのと同じことであって、人間である必要性が全くないんですね。

だから、発想力を高めたいと思ったら、積極的に「2つ以上のアイデアを考える」ことです。「これだ!」というアイデアがひらめいても、そこまでは誰でもできるんだと考えて、その他のアイデアも必ず用意しておく。

そういう、常に複数のアイデアを出す鍛錬を積み重ねておくことで、いざトラブルが起きた時に、「こういう方法もある。それもダメならこういう方法もある」と、次々に解決策が出てくるようになるのです。

 

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

・会議や提案書など、アイデアを出す必要がある場面は社内にどれだけあるか。ノートに列挙する。
・それぞれに、「必ず代替案も考えておく」ルールを作るとしたら、どんな工夫や取り決めが必要か。その簡単な案をノートにまとめる。

image by: Shutterstock

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