心の病と闘う娘を見守る吉田創さんによる無料メルマガ『家族に笑顔が戻る日まで ~うつ病の娘を持つ父親の奮闘記~』。吉田さんは、「同じ境遇の方に元気を出してもらいたい」という思いから手記の公開を決めたそうです。
うつ病は決して「人ごと」ではない
はじめまして。
京都で会社員をしている吉田創(仮名)といいます。突然ですが、最愛の娘がうつ病になったらどうしますか。自分の娘に限ってそんなことはないと思っていませんか。私もそう思っていました。
それは間違いです。うつ病はだれでもかかる可能性がある病気です。そして短期間では完治しない病気です。私の娘は今も病と闘っています。
私は仕事よりも家族を選びました。そして娘が病を克服する日まで応援します。
私と同じ境遇にいる方、うつ病というものを知りたい方。このメルマガはそんな人たちに読んでいただきたいと思います。
今までの出来事を書き出すことで反省点が浮かび上がります。これからも日々の変化を記録に残していきます。いつか笑って読み返す日が来るのを期待して。
※娘の正式病名は「境界性パーソナリティ障害」です。精神疾患には躁鬱病、統合失調症、人格障害など様々な種類があります。
タイトルは「うつ病」としていますが実際の病名は違います。うつ病の方が一般に知られている言葉なのでそうしました。
2014年1月 自殺未遂(ある日突然)
それは突然のことだった。
2014年1月のある日曜日の午後4時過ぎ。携帯電話に着信があった。妻からだ。仕事中に電話を掛けてくるのはよっぽどのことに違いない。
私の考えすぎならいいが…。残念ながらその勘は的中した。
妻「お父さん! すぐ帰ってきて!」
私「どうした?」
妻「麻実が薬を飲んで、手首を切ってる!」
私「ほんとに!? わかった! すぐ帰る」