中国の野望をくじくため、米国は「辺野古」を捨て石にする

 

辺野古基地については、ウィキリークスが暴露した資料を参考にしたい。2009年10月15日、当時のルース大使が本国あてに送った極秘公電

キャンベル国務次官補が来日し日本政府当局者と米軍再編をめぐって協議した内容が記されている。以下は、その一部。

中国の軍事力の劇的な増大により、何か事が起きた場合、少なくとも三つの滑走路が利用できることが必要になってくる、とキャンベル国務次官補は述べた。1990年代には、沖縄の那覇、嘉手納の二つの滑走路を使うだけで、韓国や中国で予測できない事態が起こった際に備えた計画を実行に移すことができた…

つまり、那覇、嘉手納の滑走路だけでは不測の事態に際し中国の軍事力に対応できないが、辺野古が加われば何とかなるというわけだ。あまり根拠のはっきりした分析とはいえない。

結局のところ、パクス・アメリカーナ(米国の覇権による平和)を維持するためには、軍事大国化する中国を封じ込める必要があり、いざという時にそなえた軍事配置を整えておきたいということだろう。

その目的をかなえるのに、米軍が対中戦の要衝とみなしている沖縄に新しい軍事基地を設ける、しかも建設資金は日本が負担するという、またとない計画を是が非でも実現したい。それが米国の本音に違いない。辺野古はその犠牲にされようとしている。

一般的な多くの日本人は中国と戦争することなど望んではいない。アメリカに中国を叩きたいという動機はあっても、日本にはない。あるとすれば、アメリカの言いなりになる属国根性か、一部の人々の偏狭なナショナリズムだけだろう。

それでも、米国は中国を軍事的に封じ込める役割の多くを日本に求めている。

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