ロシアの進撃で、トルコとイスラエルが接近。まるで聖書の預言通り

 

アサド政権は

欧米諸国などがアサド政権と反政府勢力との対話の実現を目指していることについて、アサド大統領は、「テロリストとは交渉しない」として、反政府勢力側を強くけん制している。ロシアの支援を受けて、アサド政権は反転攻勢に出ているので、現時点は自国領土の復活を目指している。

しかし、アレッポを簡単に奪還するはずが、サウジから支援された対戦車ミサイルを持つヌスラ戦線の反撃に合い、前進できずにいる。ここでもISがヌスラ戦線をやっつけること期待して、ISから石油を大量に買っているようである。ロシアがトルコを非難するように、米国がアサド政権を非難している。

イスラエルとトルコが手を組む

このようにトルコも国際的な立場が弱くなり、同じく立場が弱いイスラエルと協力する方向になった。ISを生み出したのは、イスラエルのシーア派とスンニ派の分断政策であり、その意味ではトルコと利害が一致している。

イスラエルは、2010年のイスラエル軍によるトルコのガザ支援船襲撃事件を受けて関係が悪化した両国が和解案で大筋合意した。両国の当局者が会談し、召還した互いの大使の再派遣など和解の条件をまとめた。

というように、ロシア対イスラエル&トルコの敵対関係ができつつある。ロシアの南下が、エゼキエル書ではイスラエルの滅亡になるとしているが、その構図ができつつあることになる。

さあ、どうなりますか?

image by: Nickolay Vinokurov / Shutterstock.com

 

国際戦略コラム有料版』より一部抜粋

著者/津田慶治
国際的、国内的な動向をリアリスト(現実主義)の観点から、予測したり、評論したりする。読者の疑問点にもお答えする。日本文化を掘り下げて解析して、今後企業が海外に出て行くときの助けになることができればと思う。
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