中国vs米国のグレートゲーム、激化。日本はどう動けばいいのか

shima
 

米中それぞれが主導するTPPとAIIB。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では、今年に入りますます激化の様相を見せるこの対立軸を「アメリカと中国の太平洋を巡る陣取り合戦」とし、2016年の世界の行く末を分析しています。

アジア太平洋を巡るグレートゲームの開始

2016年の世界と日本、あるいは国際情勢と日本、天変地異などがどう動くか──何とも読み解き難い年だ。

まずアメリカと中国の太平洋を巡る陣取り合戦。初手は日本がアメリカとうまくTPP(環太平洋経済連携協定)の大筋合意をまとめ上げ、中国が根回しをしていた東南アジアやインド、日本を取り込む狙いの一帯一路構想に先手を取った。

アジア・太平洋を米・中で二分するグレートゲームはとりあえずアメリカが一歩先んじたが、アメリカ国内にTPPへの異論があるうえ、中国の今後の巻き返しも油断がならない。日本が米中の間でヨタヨタしないか、気になるところだ。

中東のグレイトゲームも気になる。1月に入りアメリカが2,000人強の部隊と情報部員をイラク・シリアの戦闘地域に送り込み陣地を奪回したとされる。ニラミ合いでは勝負がつかないとみて軍を投入し始めたとみることができる。一方これまで静観気味だったプーチン大統領がシリア政府軍を応援し始めた。戦後に有利なポジションを獲得するための布石だろう。

中国はアジア・太平洋ではアメリカとできるだけ衝突せず経済的利益を分けあうことに熱心だが、アジアの安全保障政策に関しては、アメリカに譲る気がないどころか太平洋に出ようと虎視眈々としており、経済と安保を完全に使いわけている。TPP参加国はアメリカ、メキシコ、ペルー、チリ、日本など12カ国で道路、鉄道、港湾、通信、パイプラインなどのインフラ整備と相互接続を進めて人口40億人の貿易投資関係の強化をめざしている。一方、一帯一路は東南アジア、マレーシア、シンガポール、スエズ運河・東アフリカをインド洋横断で結ぶという雄大な構想。

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