解毒作用抜群のホウレン草を食べた方がいい人と食べない方がいい人

 

この時期にホウレン草を積極的に召し上がっていただきたい理由のひとつに、解毒作用の高さがあります。玉ねぎ、トマトとともに、3大解毒野菜に数えられるほどです。脂肪の燃焼を促進させるケルセチン、肝臓機能を強化するグルタオチンが含まれています。冬に縮こまった体内組織が暖かさとともに広がると、体中に毒素が回ると想像してみてください。中医学編で詳しく述べますが、春は芽吹く時期です。病気もまた、芽吹く時期でもあるのです。それを防止するために、解毒食材であるホウレン草を食べていただきたいと思います。

ただ、花粉症やアレルギーをお持ちの方は、控えたほうがいいかもしれません。ホウレン草には、ヒスタミンという成分が含まれているからです。かゆみ止め薬に「抗ヒスタミン」と書かれたものをご覧になったことがありますか? ヒスタミンはもともと、脳を活性化する成分として知られています。覚醒や睡眠のリズムを整えてくれるし、認知機能を高めてくれます。しかし同時に、アレルギー反応を起こす介在物質にもなり得ます。ヒスタミンの働きを抑える薬を使うということは、認知機能や集中力が削がれ、だるくなることがありますのでご注意ください。

花屋さんには桃の花が並び始めました。古来より仙木と呼ばれ、悪いものを祓うパワーがあるとされています。桃の花を飾り、ホウレン草を食べて、体の中と外から悪いものを追い払ってください。

次回もお楽しみに!

image by: Shutterstock

 

一石三鳥健康メルマガ
ベジタブル&フルーツアドバイザーであり、薬膳に関する資格も取得に向け勉強中という筆者が、世界の食材や食習慣を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する、一石三鳥のメルマガ。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • 解毒作用抜群のホウレン草を食べた方がいい人と食べない方がいい人
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け