普通のビジネスにおいても、PRを考える際には「露出する」ということを強く考えますが、露出する戦略を考えるためには、そのように、どうパッケージ化をするかという観点が必要です。
例えば、写真1枚でPR素材を提供すると、確かにマスコミの記事やSNSのリツイートなどには簡単に使われますが、あまりに容易すぎて、「おすすめの5つのうちの1つ」などといったすごく局部的な使われ方になったりします。
だから、もっと長く大きく扱ってもらうためには、「一部だけ利用しても無意味」というような流れを持ったPR素材を作るのです。
例えば、奇抜なデザインを取り入れると、そのデザインだけしか取り上げらないことが多く、他社の奇抜なデザインの商品とセットになってしまいます。
しかし、他にも売り方も奇抜、商品名も奇抜、開発者も奇抜、といったようなストーリーを織り交ぜて、「それらの奇抜さを全部紹介したほうが圧倒的に面白い」という流れを作るのです。
そうすれば、その商品が単独で紹介されるようになる。
そういう、露出を少しでも広げるための工夫は、PRマーケティングの現場では基本的なことなのです。
このようなPR戦略の考え方があれば、「とにかく1誌でも多くマスコミにリリースを送ろう」とか「とにかく一人でも多くの人にチラシを配ろう」といった、非効率なアピールは必要がなくなります。
どうすれば、1分でも長く映したくなるのか、どうすれば、1文字でも多く紹介したくなるのか。
そういう、露出の幅を広げていくためのPR素材のパッケージ化を考えられるようになれば、会社や商品は大きなPR力を大きく持っていくようになります。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 自分がテレビや動画を見ていて「1秒でも長く見ていたい」と思える時は、どんな時か。ノートに書いてみる。
- 自分が好きなものを人に紹介する時に、「1秒でも多く語りたくなる」と思える時はどんな時か。ノートに書く。
image by: Shutter stock
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