【3分間書評】LINEの元社長が絶対に採用しなかったタイプの人材とは

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今回の「3分間書評」で取り上げるのは、LINEで大成功を収めた同社前CEOの森川亮さん初の著書。商売で成功する本質が、書名どおり「シンプル」かつわかりやすくまとめられています。元Amazonのカリスマバイヤーも「言葉に勢いを感じる」と絶賛です!

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シンプルに考える』 森川亮・著 ダイヤモンド社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する1冊は、LINE前CEO、森川亮氏の初の著書。

これまでにも数多くの出版オファーがあったといいますが、在籍中は一切本を出さず、今回が初出版。

それだけに、注目の1冊となりそうです。

タイトルの『シンプルに考える』というのは、経営をシンプルに考えるということ。

著者の言葉を借りると、商売で成功する本質は、以下のようになりそうです。

求める人と与える人のエコシステム(生態系)──。これが、ビジネスの本質です。お腹が空いた人に、おいしい料理を出す。冬の寒い日に、あたたかい衣服を差し出す。手持ちぶさたな人に、手軽なゲームを提供する。

これを実践するためには、シンプルな経営が有効。著者は、そのシンプルな経営を、以下のようにまとめています。

現場はひたすらユーザーのために全力を尽くす。経営は、現場が仕事にとことん集中できる環境を守る。

となると、採用する社員の条件もじつにシンプル。

ユーザーのニーズに応える情熱と能力をもつ社員だけを集める。

反対に、まずい人材というのもいるわけですが、それに関しても、明確な意見を述べています。

◆モチベーションを上げる必要のある人材はダメ

 

企業はプロフェッショナルを採用している~(中略)~会社や上司にモチベーションを上げてもらわなければならない人は、プロとして失格。

 

◆お金と名誉を求める人材はダメ

 

「お金」と「名誉」──。これは、人間にとって非常に魅力的なものです。しかし、僕は、これらをモチベーションに働くのはむしろ危険だと考えています。理由はシンプルです。「お金」や「名誉」を手に入れると、それを守ろうとしてしまうからです

マネジメントマーケティングに関してもヒントが散りばめられています。

いくつか気になった部分をご紹介しましょう。

人材、資金、時間などの限られたリソースを、「あれも大事、これも大事」と分散させてはなりません。

 

ユーザーを愛する気持ち。自分が携わる商品やサービスを愛する気持ち。これが、ビジネスを成功させるためにいちばん大切なもの。

 

僕が企画の採択にあたって重視するのは、その企画に提案者の個人的な「実感」が込められているかどうかです。

 

インターネット・ビジネスで重要なのは、ユーザーベースを獲得することです。ユーザーベースが大きくなれば、後に必ずビジネスにつなげていくことができます。

 

正直に言えば、経営者としては売上も利益もほしいのが実情です。だけど、「売上もほしい、ユーザーも増やしたい」と二律背反のメッセージになれば、現場は混乱するだけ。それよりも、「ユーザーの拡大」に全力投球してもらったほうがいい。だから、あえて「儲けなくていい」というメッセージを明確に発信したのです。その結果、社員たちは圧倒的なスピードで、無料電話、スタンプ、ゲーム、公式アカウントなど、次々と新しいサービスを開発。LINEを世界で最速の成長スピードを誇るサービスのひとつにすることができたのです。

 

「計画者」と「実行者」を分けてはいけない。

 

「差別化」は狙わない ユーザーは「違い」ではなく、「価値」を求めている。

さすが、LINEで大成功を収めた著者だけあって、言葉に勢いを感じます。

ぜひチェックしてみてください。

image by: LINE

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著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行。
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