欧米ユーザーはあくまで日本製の抹茶を求めている
一方で、抹茶をめぐり興味深い騒動がおこっているようです。
米Business Insiderは、「抹茶は最新のスーパーフード。偽物の抹茶に気をつけなければいけない理由」という見出しで、日本の抹茶が人気を集める一方、中国もこのビジネスチャンスを逃すまいと、抹茶パウダーを輸出し始めていることを報じています。
中国の偽物・パクリ文化や中国製品のクオリティの低さは世界的にも有名で、中国製の抹茶は安く、どこでも手に入るようですが、日本製の抹茶の代用にはならないと指摘しています。
また、日本と中国の抹茶の違いについても解説。
日本の茶葉は、緑の葉の色を保ちながら日陰で育ちます。
酸化を防ぐために早く乾かしますが、その作用が土臭い味を鈍くさせる効果があります。
一方、中国の茶葉は一般的に日陰で育ちません。
酸化を防ぐために釜で炒るそうです。
結果的に、中国の抹茶は泡立たず、砂っぽさが残ります。
これに加え、中国の茶葉には有毒性の疑いもあります。
2013年に、環境団体のグリーンピースがランダムに、18種の中国緑茶のサンプルをテストしたところ、その内の12種に禁止されたはずの除草剤が含まれていました。
米国では、日本産の抹茶は1オンス(約28グラム)につき26~32ドルで売られているのに対して、中国産はたったの7ドルという安さで売られていますが、同サイトはそれでも日本産の方がいいと伝えています。
「茶葉の育て方、収穫の仕方などのプロセスが、日本の抹茶を生み出している。高価ではあるがその価値はあるだろう。抹茶の味、歴史、クオリティの全てを味わうことができるのだから」。
SNSでも日本の抹茶の人気ぶりがみられます。
「日本文化、お菓子、和食、キュートでナイスな日本人の年配の人たち、日本のファッション、抹茶に夢中なの!」
im so obsessed with japanese culture and japanese snacks/food and japanese cute nice old ppl and japanese fashion and matcha holy moly
— CABRINI (@cabrinitoast) 2016年4月17日
「眠る前にジャパニーズ抹茶グリーンティーラテを。97年から飲んでいるけど、とてもいいのよ!」
「抹茶アイスクリーム!」
単なる抹茶といっても、日本産と中国産の抹茶には味やクオリティにおいてかなりの違いがあり、海外では「日本の抹茶がいい」という認識が高まっているようですね。
世界の緑茶の78%が中国産で、1%が日本産と言われていますが、海外における日本産の抹茶の需要は今後もっと高まりそうです。
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Source by: VOGUE, MATCHABAR , Business Insider, Matcha Mylkbar,
文/MAG2 NEWS編集部