日本は、「もっと金を出せ!」
同盟国について
トランプ氏は、「我々が守っている国は防衛費を負担しなくてはならない」とし、「でなければ、米国は、自国は自分で守らせる、という構えでなくてはならない。我々にそれ以外の選択肢はない」と語った。
同氏は先月、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで日米関係について、「我々が攻撃を受けることがあっても、向こうは我々を守る義務がない。もし日本が攻撃を受けたら、我々は絶対向こうを守らなくてはならない。それは本当に問題だ」と述べている。
(同上)
トランプさんが日米関係について一貫して言っているのは、
- 日米安保を「片務」から「双務」にしろ!
- 日本は、もっと金を出せ!
です。日米安保を片務から双務にする件は、安倍総理が一生懸命取り組んでおられます。日米が一体化することで、中国はおとなしくなりました。トランプさんが大統領になれば「さらに対等にしろ!」と要求がくることでしょう。そして、「思いやり予算」の「大幅増額要求」は、避けられないでしょう。
中国が「日本には沖縄の領有権がない!」と主張しているご時世。
(証拠:反日統一共同戦線を呼びかける中国)
残念ながら「仕方ない」です。日本には現時点で、「自国を自分で守る能力がない」のですから(日米安保を双務にすることで、日本の防衛能力も向上していきます)。
トランプ演説への反応は?
トランプ氏の演説に対する反応
2016年の大統領選に立候補していたジム・ギルモア元バージニア州知事は、「演説の中で完全に同意できるところは多かった」としながらも、同盟国の負担増を求めた部分については疑問を呈した。
(同上)
共和党の有力者の間では、今回の演説を評価する声が上がっている。上院外交委員会のコーカー委員長が「もっと詳細を聞きたい」と述べたほか、ギングリッチ元下院議長も、考察や議論に値する「真剣な」外交政策だとツイートした。
(CNN.co.jp 4月28日)
共和党の有力者を味方につけることに、ある程度成功したようです。落ち目の覇権国家アメリカの大統領選。まだまだ目が離せませんね。
image by: Andrew Cline / Shutterstock.com
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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