MAG2 NEWS MENU

すぐに「カワイイ!」を連呼する、感嘆女子への接し方

「あ、これカワイイ」「ねーカワイイ」「かわいくない?」「やっぱかわいー」……カワイイだけで会話が成立する女性が急増しています。こんな時男性はどう接すればいいのでしょうか。女子とのコミュニケーションを指南するメルマガ「メイド喫茶元オーナーが教えるサブカル恋愛塾」の著者ヒロNさんは、理屈ではなく感情で物事を判断する女性との簡単な付き合い方を伝授しています。

嫌われるのが怖い症候群

最近、こんな話を聞きました。

ある女子の話。「彼氏はほしいし、告られたこともあるんですけど、自分ひとりが彼氏を作ると、他の女子友に嫌われそうなので、男性とはつきあわないことにしてるんです」

なんか変な話。なんか、最近の事件とかニュースを見ていると、なんか若い子を中心に、男女とも、「友達に嫌われる」「友達グループからはぶられる」ということに異常に恐怖心とかを抱いている人が多くなっているような気がします。

結構、皆、「いいこちゃん」が多い。

私なんかは、もういい年もいい年のおっさんなんで、そういう若い子といっしょになる機会とかもあるのですが、皆、礼儀正しいし、年寄りの私に気を遣うこと気を遣うこと。そんなに、気を遣われても、ちょっと気持ち悪いな、くらい気を遣ってくれます。皆、「人から嫌われること」にものすごく恐怖心を抱いているみたい。

よくいじめとかの問題でも、なんか、仲良しの友達グループがあって、その輪から外されるのがいやで、無理なことをさせられたり、いじめられても我慢しちゃう、みたいなことが根っこにあったりするんですよね。

もう嫌われてもいいから、自分の考えとか自分のやりたいことを押し通すとか、そういう開き直りをしてみてもいいんじゃないかな、とか思える時もあります。結局、若いときの友達とかって、一生べったり付き合う訳じゃないんだからさ。

男女問わず、モテる人って、案外、こういう、ちょっと気持ちの悪い、「友情の輪」みたいなものからは、距離を置いている人が多いみたいな気がするんですけどね。

女子の必殺技「かわいい!」に対抗する方法とは

女子とは、か弱いものかどうか。

まあ、肉体的には、筋力も運動能力も劣っているし、危険なものには、非常に臆病だし、ということで、か弱いもの、だとは言えるんでしょうね。

よく女性は甘ったれだとか、嘘つきだとか言われますが、それって、こういう基本「自分は弱い」という女子の深層心理から来ているものなのだと思います。

確かに経験的にいって、女子というのは、男子の力強い正面攻撃に弱い面があります。なんか、ケンカとかになって、あまりに頭にきて、がああっと怒ったりすると、女子というのは、腰が抜けたみたいになって、怯えてしまったりする。女子は弱いものです。

しかし、正面攻撃に弱い分、女子というのは、側面攻撃というか、まあ言えば、陰険な搦め手に長けている、というところがあります。つまり、正面からぶつかり合うのではなく、なんか背中からねちねちとつぶやいて、相手をいたぶる、みたいな攻撃。こういうのは、結構得意。

女子がよく口にする「かわいい」とか「きもい」とかいうセリフも、実は、それって女子独特の戦術なんじゃないか、と思うのです。

>>次ページ なぜ「かわいい」「きもい」が最強なのか?

物事を論理的に解釈して、処理しようとする男子に対して、女子というのは、往々にして、物事を感情的、感性的に捉えて選択する傾向があります。つまり、男は、「それが正しいか、間違っているか」という考え方をし、女は「それが好きか、嫌いか」という判断をする。ということ。

でも、実は、男だって、本当は物事を「好き嫌い」で決めているんじゃないか、とか思うのですけどね。男の場合は、女と違って、その判断を「僕は、別に、感情的に決めた訳じゃなくて、理性的に判断したんだよ」という言い訳を自分の中で作ろうとしているに過ぎないんじゃないかとか思うのです。

その点、女は、そういう言い訳なしで、ストレートに「好きだから好き! 嫌いだから嫌い!」と来る。

あ、ちょっと話がずれましたけど、それで、男というのは、女をバカにしてしまったりする。つまり、「好き嫌いで判断するなんて、女ってやっぱり、幼稚で、バカなんだなあ」とかね。

まあ、そういう解釈が正しいかどうかわかりませんけどね。男と女は、物事を判断する上で、そういう違いがある。そこをわかってくると、女の戦略がわかってくるのです。

「好き嫌い」で物事を決める。

これって、非常に強いんです。理屈で武装してくる男を粉砕する威力があるんですよ。これって、ある意味、「か弱い女が持っている最強の武器」と言えるんじゃないでしょうか。女性自身は、そんなこと意識していないかもしれませんが。

どういうことかというと、「好き嫌い」とか「かわいい」とか「きもい」とかいう感情を表す言葉というには、理由も根拠も必要ないからです。つまり、「私がかわいいと感じたからかわいい」と言われてしまえば、なんにも返す言葉はありません。

「それって、おかしいじゃないか! これがかわいいはずはないでしょ? 一体、これのどこがかわいいんだよ!」とか反論したとしても、「だって、あたしがかわいいと思ったからそうなのよ」と言われてしまえば、それで終わりです。

逆もあります。

きもおい!」。

その人がきもいと思ったからきもい。反論のしようも、何もありません。そう思われたら、それでおしまいです。それって、理屈ではなく、「好き嫌い」だから始末が悪いのです。そう思うほうが、絶対的な決定権を持っていて、誰もそれに逆らうことはできません。感情語というのは、そういう理不尽な言葉なのです。女子は、それを振り回す。そして、男子は、それに振り回される。か弱い女子が男子に打ち勝てる最終兵器が「かわいい」なのです。

さて、ここまでお読みになられたら、ここで悟る方がいらっしゃるかもしれません。つまり、これって、恋愛の本質を言い当てていることなのです。

もうひとつ例を出しましょう。もし、あなたがペットを飼おう、たとえば、犬を飼おう、と思いついて、ペットショップに行ったとします。そこには、ケージの中で無邪気に遊んでいる子犬がいっぱいいます。シェルティ、トイプードル、ポメラニアン、ダックス、柴犬、等々。さて、あなたは、どの子犬を、どういうふうに選びますか?

その時、この子犬を、こうこうこういう理由で選んだ、と理性的に説明できる人はいないでしょう。たとえば、目が合った、とか、ぴんときた。とか、この子が飼ってほしいと訴えかけてきたような気がした、とか。そんなことではありませんか?

つまり、「好き嫌い」「かわいい」ということです。そこに、論理的な理由なんかありません。まあ、「そうだ!この子にしよう!」とか思ったところあとで、飼いやすさとか値段とか飼う環境に合っているかとかまあいろいろ条件もあるでしょうが、それって、その後の話ではありませんか?

>>次ページ 女子の「感情語」に対抗する方法とは?

恋愛も、そういうものです。

説明できないものなのです。

恋愛にいろいろ理屈をつけたり、条件をつけたり、なんとなく、合理的に恋愛を説明したり、「こうこうこうだから、君は僕を選ぶべきだ」とか、合理的に自分を選ばせようとか、しようとする人がいますが、それって、大体というか、すべて、ピントはずれの説明、行動になってしまうのは、そういう理由からです。

「好き嫌い」「かわいい、きもい」という感情の前には、理屈などは無力、ということなのです。

これが、最強の恋愛兵器「好き嫌い」の正体なのですが、では、女子にそれを振り回された時、男子はどう対応すべき、なのでしょうか?

それは、もう、「目には目を」「感情には感情を」という戦法しかありません。他にもやりかたはあるのかもしれませんが、私には、当面それしか思い浮かばない。

つまり、こちらも感情語で対抗するのです。女子というものは、感情語を振り回すことによって、イニシアティブを取ろうとする習性があるから、「それはあまり賢い選択とは言えないよ」ではなく、「そんなこと言うと、君のこと嫌いになっちゃうよ!」という感じです。

逆に、「だから、君のこと好きだよ」というのもあります。とにかく、女子に対しては、「好き嫌い」語で接するのです。とにかく、理屈ではない、好き嫌いで話すのです。

女子という生き物は、自分が好きな人、そうでもない人によって濃淡はあるのですが、基本的には、「人に嫌われたくない」という心理を持っているものなのです。だから、そこをうまく合わせていく。理屈で納得させるのではなく、感情で共感していくのです。

「こうしてくれるといいんだけどな」(君のことがますます好きになっちゃうんだけどな)

みたいなコミュニケーションを作っていく。デートの時とかでも、「この作品はね、なんとかのかんとかで、」なんて薀蓄を垂れていないで、「へええ、すごいきれいだねえ」とか「楽しいねえ」とか「おいしいねえ」とか感情語を織り交ぜて会話していくと噛み合えるのです。

そういうのが苦手な人、理屈でものを考えがちな人ほど、そういうことを意識して、女子とコミュニケーションしていきましょう! つまり、「目には目を」「かわいい」には「かわいい」を。ということですね。

では次回は、「自分の思い込みからの脱却」というテーマでお送りしましょう! 「恋愛とはこういうものだ!」「女子とはこういうものだ!」と多かれ少なかれ、男子は思い込みがあるものです。しかし、本当にそれが、リアルに即しているのか? ただの自分勝手な思い込みではないのか? あなたの恋愛を阻むものの正体を解き明かして、その呪縛から自分を解放しましょう!

なんて壮大なテーマ? それでは次回をお楽しみに!

image by: Shutterstock

『メイド喫茶元オーナーが教えるサブカル恋愛塾』より一部抜粋

著者/ヒロN
メイド喫茶元オーナーで、サブカル系恋愛指南として、「女の子の取扱い説明書」という著書を持つ。メルマガではもてない男女に、異性との付き合い方のノウハウを伝授。
≪無料サンプルはこちら≫

 

著書紹介

メイド喫茶元オーナーが書いた 女の子の取扱い説明書

女の子は、こんなことを考えていたのか!

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け