堕ちたイトーヨーカ堂、「総連系工場の衣料」販売で苦境が浮き彫りに

2016.06.02
by yomeronpou
堕ちたイトーヨーカ堂、「総連系工場の衣料」販売で苦境が浮き彫りに
 

テナントに頼らない再建はできるのか

ユニクロなどの専門店をテナントに誘致することで、イトーヨーカドー製品の売上高減少の穴埋めをしています。しかしそうは言っても、自社製品の競争力を落としていいわけではありません。そうした苦境から、冒頭で紹介した、北朝鮮系の企業が製造した衣料品を販売することに繋がっていたのかもしれません。法的には問題がないのかもしれませんが、決してイメージのいいことではないでしょう。逆に言うと、そこまでしなければならないほど追い詰められていると言えるのかもしれません。

イトーヨーカ堂を再建できぬまま鈴木敏文氏はセブン&アイHDの会長兼社長の任を降りることになりました。世間を騒然とさせました。カリスマ経営者と言われた同氏の関与が薄まる中でイトーヨーカ堂は再建できるのでしょうか。今回の報道が今後どのように広がるかはわかりませんが、イトーヨーカ堂を取り巻く経営環境は、厳しい状況がしばらく続きそうです。

image by: Wikimedia Commons

 

店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業
著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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