スタッフ全員逃亡。牛たん「ねぎし」の失敗に学ぶ、お金より大切なもの

2016.06.10
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by yomeronpou
スタッフ全員逃亡。牛たん「ねぎし」の失敗に学ぶ、お金より大切なもの
 

東京・横浜に34店舗を有し「牛たん とろろ 麦めし」で繁盛している「ねぎしの経営者根岸榮治さんも、創業時にヤリ手であったがために苦い経験をされた一人です。これは、ヤリ手であればあるほど一度はくぐらねばならない洗礼体験のようもので、その時に何を思い悟るかが今後の繁栄を左右する機会となります。

そのエピソードは、以前も紹介させていただいたのですが。創業当時の経営手法は「東京の流行を地方に持ってくる」でしたが、ある時店へ顔を出すと報酬にひかれたスタッフが全員逃亡し、同業態の新規開業ライバル店に引き抜かれるという事態に直面しました。ここで経営者はつくづく考えて、新たな経営方針を確立されて行きました。

「ねぎし」は経営の目的を「働く仲間の幸せ」とし「人の成長100年企業」を目標に「共に学び、共に築き、共に進もう、そして、共に幸せになろう」の「共にの誓い」のもとに現場が決める企業に変身させました。店の現場スタッフのアイデアにより運営の全ての仕組みを作り上げ、毎年の目標や経営方針も店長たちが決定する仕組みがとられることになりました。

このような企業の経営転換は「ねぎし」だけの特殊なものではありません。ほぼ全ての経営者に起こり得ることで、そんな中で何故かと自問して「企業は人なり」と気付いた時にこそ「普遍の経営手法」に行き着くと言えます。あの大経営者である「京セラの稲盛さんも、なるべくして同じような事態に遭遇して「あるべき経営理念」を構築することになりました。

決して愉快でない失敗であり経験ですが、この時の経営者の「気付き」こそが「人とは何か」「どうすれば人のやる気を引き出すか」という経営の根本課題を悟る契機となります。「悟れば」名経営者になり「悟らなければ」悩める経営者で、最も悟られた松下幸之助さんは私の会社は人をつくっています」と言われています。

image by: Shutterstock

 

戦略経営の「よもやま話」
著者/浅井良一
戦略経営のためには、各業務部門のシステム化が必要です。またその各部門のシステムを、ミッションの実現のために有機的に結合させていかなければなりません。それと同時に正しい戦略経営の知識と知恵を身につけなければなりません。ここでは、よもやま話として基本的なマネジメントの話も併せて紹介します。
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