ここに来て急浮上した、トランプでもヒラリーでもない第三の立候補者

 

独立精神旺盛な国民

元々アメリカはヨーロッパから流れてきた人たちが自分たちで西部を開拓して独立してきた、独立精神が旺盛な人たちだ。まっさらな草原に自分で会社を興す人が尊ばれる雰囲気がある。トランプ氏はまさにそういう人に当てはまる。そういう意味でもペロー氏に近い存在でもある。

トランプ氏もある意味ではアメリカの英雄的な存在。企業経営の中で何度も失敗するが、立ち直らせトランプタワーを建て、五指に入る大富豪にまで上り詰め、自分の力で頑張ってきた。アメリカの世相は混乱し、中国に追いかけられている。その中でトランプ氏は政治スローガンとしてアメリカ・ファースト米国第一主義)」を掲げている。

強いアメリカに回帰

これは、レーガン大統領が唱えた「強いアメリカ」に非常に似ている。アメリカが世界の覇者から陥落しようとしている時にトランプ氏が立ち上がってくるということを、カッコイイと思う国民も多いのだろう。ペロー氏もそういうところがあり、そこが人気につながった。

ただ、ペロー氏の場合は共和党でも民主党でもない独立の党であった為、20%近くの得票率があっても選挙人を取ることが出来なかったため敗れた。トランプ氏は共和党の代表として出ているので、そこがペロー氏との相違である。共和党のエリートはそこに窮している。

トランプ氏の雇用をもっと創出するような大統領になるという表明も、アメリカ国民に受けているように思う。TPPに反対しているが、ペロー氏も当時NAFTA(North American Free Trade Agreement / 北米自由貿易協定)に反対していたところも似ている。

print
いま読まれてます

  • ここに来て急浮上した、トランプでもヒラリーでもない第三の立候補者
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け