ここに来て急浮上した、トランプでもヒラリーでもない第三の立候補者

 

ティーパーティーを味方につけるが…

トランプ氏は「日本も核を持て」といった極端な議論が多いことから共和党エリートは違和感を感じている。今後もはたしてそういう主張をつづけるのかどうか? だんだんトランプ氏周辺にはブレーンが集まり始め、最近は表現も柔らかくなってきたともいわれる。これは大統領選で一騎打ちになることを意識し、かなり抑制的になってきているという見方をしている人が多い。同時にトランプ氏にはティーパーティーという保守派もついていることも大きい。

この状況において世界があまり心配しないような主張に和らげてくれば、トランプ氏が突出する可能性はあるだろう。一方でヒラリー氏の人気は低落気味のため、いったいどちらが勝つのだろうかという中で、本気でトランプ氏に対する注目が集まってきたといもいえる。今や中傷合戦のようになってきたが、トランプ氏の個性が強いのでジョンソン氏がそこに割って入るほどの力はないように思う。

民主党と共和党から出ていないという点でも弱い。ペロー氏は非常に強かったが選挙人は0だったので、そういう意味でもトランプ氏対ヒラリー氏の一騎打ちになる可能性が高い。

土壌との相違をどうとらえるか

ヒラリー氏の人気が伸びないのはブッシュも親子、クリントン氏は夫妻というのは先も述べたが、アメリカの独立して頑張るという基本的な土壌と合わないようにも思う。一人で戦っているトランプ氏の方がアメリカ人らしいというように思う。日本も今一生懸命トランプ氏に近づこうとしているようだ。

(TBSラジオ「日本全国8時です」6月7日音源の要約です)

image by: Christopher Halloran / Shutterstock.com

 

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