成功するお店と失敗するお店、細かい違いを挙げればキリがありませんが、メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者でマーケティングの専門家・理央周さんはコメダ珈琲が展開する和風喫茶チェーン「おかげ庵」を例に、成功するために最も大切なことは「客観」であり、「主観」を捨てられない店は成功しないと断言しています。
お店の価値は誰が決めるのか?:困った時には客に聞け
小売店が店内を改装する時に考えるべき点は多くある。
「全体のトーンはどうするべきか」
「基調にする色が何色がいいか」
「レイアウトはどうしようか」
などといったことを、資金と相談しながら決めていくことになる。
毎月準レギュラーとして出ているZIP-FM番組のコーナーで、リスナーの方からこんな質問をいただいたことがある。
「店の内装の基調となる色について、嫁さんと意見があいません。私はちょっと鮮やかなえんじ色にして、上品な高級感と清潔感を演出したいと思っています。年齢・所得、ともに高めの客層とも合うと思うのです…。しかし、嫁さんは、そんな色じゃ商品の色が分からなくなるので、ありえないと大反対。どうやって、この論争に結論を出せばいいでしょうか?」
という質問だった。
さて、この議論、どこに問題があるのだろうか?