上場コメダ珈琲の新業態「和風喫茶」も徹底した顧客目線で革命を起こす

 

中小企業の新製品・新業態開発:コメダの和風喫茶おかげ庵のスキマメニュー

私の家の近くに、喫茶コメダの和風喫茶チェーンおかげ庵」の店がある。

曜日、時間帯に関わらず、いつも満席に近い。

ボクがよく利用するのは、モーニング

といっても、名古屋によくある「トーストとゆで卵」ではない、コーヒーなどのドリンクに和菓子がついている、「お茶の子セット」。ボクの場合、日課として朝ご飯を食べ、ペットのコーギーの散歩に行ってからひと仕事。これでだいたい10時頃になるので、一息入れにカフェに行く。

その時、ランチまでの間に小腹が空いていたら、やはりこの和菓子を食べることもできるので、おかげ庵を選んでしまう。

和風喫茶という独自性も活かしつつ、モーニングとランチの合間のスキマになる時間帯にも、しっかりとメニューを用意しているのが、売れる理由

この発想は、中小企業のビジネス拡大や商品・サービス開発の大きな参考になる。

前半でのべたように、このような発想は、「私が食べたいから」というだけでは出てこない。

普段からお客様になりきって、他のカフェに行ってみるとか、じっくりと観察してみるなどすることで、

「今は提供していないけど、やったら喜ぶメニュー」

を探し出し、実施することができる。

これこそがほかにない、イノベーションである。

こうなると価格競争や値引き合戦にも巻き込まれない

顧客観察、ぜひ明日からやってみてください。

image by: おかげ庵公式HP

 

理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』より一部抜粋

著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか?あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか?世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか?毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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