イギリスは3度裏切った。EU離脱で遂に米中にも見捨てられる

 

イギリスは、アメリカを3度裏切った

「アメリカとイギリスは『特別な関係』だ!」

オバマさんも、キャメロンさんも、いつも強調します。しかし、お二人が、「心からそう言っているか?」と聞かれれば、「そんなことはないだろう」と思います。なぜか?イギリスは、ここ数年で、3回もアメリカを裏切ったからです。

1回目の裏切りは、2013年8月。オバマさんは2013年8月、「アサド軍が、反アサド派に『化学兵器』を使った」ことを理由に、「シリアを攻撃する!」と宣言しました。イギリスとフランスも攻撃に加わる意向を示していた。ところが、キャメロン首相は、「議会が反対していること」を理由に、攻撃への不参加」を決めます。オバマは孤立し、戦争を「ドタキャン」せざるを得ず、大恥をかくことになりました。世界の人がオバマさんを「最弱の大統領」と呼ぶ時、必ず例に挙げられるのが、この「シリア攻撃ドタキャン」です。

2回目の裏切りは、2015年3月。イギリスは、アメリカの不参加要求を完全に無視し、欧州で一番早く、中国主導「AIIB」への参加を決めました。イギリスの裏切りに勇気づけられた他の親米諸国も、雪崩のように「参加表明」をしていきます。そう、「イギリスの裏切り、「AIIB事件を引き起こしたのです。

3回目の裏切りは、2015年11月。イギリスは、これもアメリカの意志に反して、「人民元のSDR構成通貨入りを支持しました。イギリスは近年、非常に重要な局面で3回もアメリカを裏切っている。

確かにイギリスは、アメリカとEUの仲介役を行ってきました。しかし、ここ数年に限っていえば、アメリカではなく、むしろ中国の利益のために動いてきたことがわかります。なぜでしょうか?

第1に、アメリカはタックスヘイブン規制を強め、イギリスの金融ビジネスに打撃を与えている。第2に、イギリスは、他の多くの国々同様、「アメリカの時代は終わって、中国の時代が来ると勘違いしたのでしょう。

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