小売店は大盛況な「猛暑日」、なぜ百貨店は客足が落ちるのか?

 

百貨店が「猛暑日サービス」を行う理由

百貨店各社はなぜ「猛暑日サービス」を行っているのでしょうか。百貨店は猛暑日になると極端に来店客数が減少するという特徴があるからです。

過去の商業販売統計を見てみると、夏の気温が平年よりも高くなると、小売店売上高が上昇する傾向にあることが確認できます。特に、飲料などの気温と関わりの強い商品はその傾向が顕著です。そのため、コンビニは気温の影響を強く受けます。

一方で、百貨店はコンビニと比べると、気温と関わりの強い商品が少ないため、気温上昇による恩恵をあまり享受できません。逆に、あまりにも気温が高くなってしまうと、主力の顧客層である高齢者の客足が鈍ってしまいます。百貨店では、猛暑の場合はマイナスの影響の方が強いといえます。

そのため、百貨店では猛暑日における集客が課題となっていました。各社は「猛暑日サービス」を打ち出すなど、猛暑日でも消費者に来店してもらえるよう工夫を凝らしています。

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