小池百合子都知事と台湾、知られざる「深い関係」

 

一方で、台湾の蔡英文総統は今後の台湾各都市と東京の交流がますますさかんになることを期待して、小池氏に祝意を表明しました。昨年8月に蔡氏と小池氏は台湾で会談しています。

台湾・蔡英文総統が小池百合子氏に祝意

じつは小池氏は、台湾とはかなり関係の深い人で、何度も訪台したことがあります。ことに李登輝氏に対してはトウちゃんと呼ぶほどの親交があります。

女性政治家としてかなり気配りがあり、心も強く、夢がある人です。もちろん自民党内では彼女に対しては毀誉褒貶が激しく評価が二分していますが、政治のほうではアイデアウーマン」です。今回、与党は分裂選挙でしたが、それでも小池氏が増田氏に対して接戦どころか大差をつけて勝利したのも、彼女のさまざまな選挙戦略が功を奏した結果でしょう。

小池氏のアイデアウーマンぶりといえば、たとえば紛争が続く中近東に対してメッカからエルサレムまで「人間の鎖をつくることを提唱したことがありました。いかにも女性らしいアイデアですが、これは2004年2月28日、李登輝元総統の呼びかけで行われた、「100万人の人間の鎖運動に触発されたのではないかと思っています。この運動は、2・28事件(1947年2月28日に起きた、その後の国民党軍による台湾人大量虐殺の発端となった殴打事件)を忘れず、台湾人自らで台湾を守ろうという決意を示すものでした。

憲法9条があれば平和が守れると思い込んでいる護憲派以上に、小池氏と安倍首相には共有の積極的平和主義の構想があると思います。外野席の人々は、席は遠くても視野が広いのです。

台湾の「聯合報」によれば、小池氏とは10年来の知人である台中市長の林佳龍は、台湾と日本の関係が爆発的に発展すると期待しています。こうしてみると、台湾ではかなり歓迎ムードだと言えるでしょう。

小池百合子當選東京知事 林佳龍:台日合作猛爆性發展

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