ビジネスは室町時代から学べ。能楽師・世阿弥が説く「最強の交渉術」

 

逆に、男時にある場合も注意すべきです。有利に話し合いが進み、自分が出した条件がなんでも通るような気がしても、調子に乗るのは禁物。その後、不利な場面が訪れると覚悟し、男時の時に、一気に解決しておくことを検討すべきです。

こちらの主張がすべて通りそうでも、相手がこの線までは納得するであろうという限界線を常に探ること。それを超えると決裂する危険があります。引き返しができず、完全決裂の危険が生じると、一気に形勢不利になることもあります。

今回は交渉を題材にしましたが、ビジネスでも同じだと思います。自分の力だけではどうにもならないことがあります。「男時・女時を感じる努力が大切だと思います。一度、ご自身のこれまでのお仕事等にあてはめてみてはいかがでしょうか?

今回は、ここまでです。

image by: posztos / Shutterstock.com

 

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