他にも細かいことがある。
車道を走る全車が自動運転になって、ひとつのシステムになってしまえば、車間距離を開ける必要がなく、列車のように数珠つなぎで走っていても追突しないはずだ。そうすれば、交通渋滞はかなり解消するので、道路もそんなにたくさん整備しなくていい。道路や駐車場による占有面積が激減すれば、都心部の土地も空き、遠距離通勤などしなくてもよくなる。
良いことばかり考えるなってか? はい、フランスのニースで発生した自動車暴走テロがやりやすく防ぎにくくなっちゃうとか。確かに、テロ戦士が自爆死しないで済むわけだから、気楽にたくさんのテロを実行できちゃうかもね。
いや、各自が人間のバラバラな判断と感情で気ままに運転している今の運転よりも、コンピューターで管理できてる方が、怪しい動きを始めた車に即座に気づいて警戒対応プログラムを作動させられるかもよ。ありえないコースアウトをした車を0,1秒後には検知して、強制ブレーキとかさ。
自動車の運転が無人になるというだけで、いろいろ社会は変わるんだね、という話でした。
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著者/加藤健二郎
建設技術者→軍事戦争→バグパイプ奏者、と転身してきてる加藤健二郎の多種多様人脈から飛び出すトーク内容は、発想の転換や新案の役に立てるか。
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