永江さんの回答
率直に意見を言いますと「手間がかかるわりにあまり儲からないサービスではないか」と思います。
というのも、「3年乗ったら下取りして乗り換え、中古車として販売する」というようなビジネスモデルは特に目新しいものではなく、ずっと以前からあるんです。
それよりも今最大の問題なのは、そもそも車自体が売れていないということです。以前と違い3年ごとに新車を買い換えるような車好きの人は減っていますし、中古車販売会社の売上もそれほど伸びていないのではないでしょうか。
またサイトを拝見し、貸し手と借り手両者の負担が非常に大きいという印象を受けました。貸し手側から見れば、受け渡し時に傷がないか細かくチェックしたり、不備があれば修理を依頼したり、希望の車がない場合のクレーム対応を受けたりと、一連の流れの中で様々な手間が発生するでしょう。これがリースなら数年ごとで済みますが、今回の場合は最短で3ヶ月ごとに対処しなければなりません。
借り手側から見ても、トランクに積んだ荷物を乗り換えごとに積み降ろししなければいけないことや、チャイルドシートなどその車に合わせて購入するものをどうするかなど不都合が多いのではないでしょうか。冬タイヤとか装備品も自分で付けられません。
まとめると、月額5万円で3ヶ月ごとに車を乗り換えたい人なんてかなりのマニア以外なかなかいないと思いますよ。つまり、マーケットはそこまで大きくないだろうというのがわたしの感想です。
image by: NOREL公式HP
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著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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