韓国も大慌て。北朝鮮の核実験が「やめられない止まらない」ワケ

 

北朝鮮の未来は?

ということは、金正恩の未来は安泰なのでしょうか? 破滅のシナリオがあるとすれば2つでしょう。

1つ目は、北朝鮮が韓国を攻めてしまう。そうなると、韓国は自衛権を行使して、戦争が始まります。アメリカ軍はもちろん韓国側について戦うでしょう。「集団的自衛権行使」ということで日本も協力を要請される。もちろん、自衛隊が半島で戦うことはあり得ませんが、他の協力は最大限するべきです(ここで貢献しなければ、アメリカは、「自分だけ安全地帯にいる狡猾な日本の尖閣など守りたくない」となるでしょう)。

もう1つ破滅のシナリオは、中国経済がダメになって引きずられて崩壊する。中国経済がダメになり、「もう俺たちは、あんた(北)を助ける余裕ないよ」となれば、北朝鮮の金体制も存続できないでしょう。

いずれにしても、金正恩体制は、「長くない」と思います。

中国は、北を守って孤立する

金正恩は、まことに迷惑な存在。しかし、一点、日本にとってよいこともあります。

今回、国連安保理を主導したのは、日本、アメリカ、韓国。北朝鮮のおかげで、日米韓の結びつきが強まっています。中国は、「反日統一共同戦線」戦略で、この3国分裂を狙っているので、連携が強まるのは、まことにめでたいこと。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

そして、欧州諸国も、「北朝鮮追加制裁完全支持状態。

皆さんご存知のように、欧州は、米中の間をフラフラしている。そして、どちらかというと、「中国寄り」になってきている。(例、欧州のほとんどの国が、アメリカの制止を無視して、中国主導「AIIB」に入った)。しかし、特に今年から、中国経済の減速が鮮明で、「中国離れが加速している(金の切れ目が、縁の切れ目)。「ならず者北朝鮮を守る、中国」ということで、北朝鮮のついでに中国も孤立していく。

  • 中国経済は、ますます悪化していく →
  • 中国の求心力が低下し、孤立していく →
  • 「共産党一党独裁のおかげで経済成長できる」という正統性がゆらぐ →
  • 習近平は、「新たな正統性」を確保するために、東シナ海、南シナ海での挑発を激化させる

こういうシナリオもバリバリありそうです。

 

ロシア政治経済ジャーナル
著者/北野幸伯
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