なぜ登山用品「モンベル」の社長は今も「終身雇用」にこだわるのか?

 

モンベルの事例

これまでスターバックスを主な事例として取り上げましたが、人材活用で成功しているもう一つの事例を紹介します。登山用品やアウトドア用品の製造、販売などを手掛けているモンベルmont-bell)です。モンベルは1975年に創業した企業です。働いている本社従業員から直営店のアルバイトまで、みなアウトドアが好きな人たちが集まっています。

モンベルはものづくりに強いこだわりがあります。「自分たちが欲しいものをつくる」という、ややもすると傲慢に聞こえる考え方をもっています。自分たちが欲しいと思う製品の企画を提案してもらいます。何気ない会話からでてきたアイデアを商品企画案として吸い上げることもあります。商品企画案は年間4,000件以上にもなります。

自分たちがつくりたいもの、欲しいものを企画します。そして自分たちで実際に使ってみて試行錯誤の上新たな商品を次々と開発していきました。アルバイトを含めた全従業員に商品開発の一翼を担ってもらうことにより従業員に働きがいを与えています。従業員は高いモチベーションを維持して働くことができます。

人材の採用では、モンベルの価値観に共鳴し、かつアウトドアが好きな人が毎年400~500人入社希望者として集まるそうです。大きな採用活動は行っていません

モンベルは終身雇用の日本型経営を目指しています。能力主義や実力主義が声高に叫ばれる昨今において、日本型の終身雇用制度は時代遅れの産物かのように見られる向きがあります。

しかし、店舗型ビジネスでは、終身雇用制度などの日本型経営は従業員にとっては心を落ち着かせて働くことができる土台となりえます。それがホスピタリティ精神を醸成させることにつながるとも考えることができます。

従業員のホスピタリティの醸成や働きがいのある職場は能力主義や成果主義からは生まれづらいのかもしれません。これは感覚的には理解できるものがあります。

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