「変なホテル」ヒットで見えた、ロボットにはできないヒトの仕事

 

ロボット化の進展は逆に「おもてなし」が大事になる!?

「変なホテル」の躍進は、店舗型ビジネスを行う人にとっては他人事ではないでしょう。人工知能型のビジネスの波が近い将来に到来することは間違いなさそうです。

ただ、ロボットやコンピューターは人間をサポートするものであって、完全に人間にとって変わることはないと私は思っています。どんなにテクノロジーが発達しても、人間がもつ感情までも真似することはできないだろうと思うからです。

逆に、従業員のロボット化が進めば進むほど、生身の人間がもつおもてなしの心や気遣いといったヒューマンスキルのレベルが高い店が競争優位をもつと思っています。

牛丼を販売する吉野家が券売機を置かない理由は、顧客とのコミュニケーションを大事にしたいからだといわれています。この吉野家の考え方は非常に示唆に富んでいるといえます。

ロボット化が急速に進むこの10年、20年では、逆に吉野家のような考え方がある店が競争優位をもつと私は考えます(券売機を置くことを否定はしません。券売機を置いても、それ以外の接客において顧客とのコミュニケーションが十分できていれば問題ないと考えます)。

ロボット化の流れを止めることはできません。それはそれで受け入れることが必要です。その上で、顧客とのコミュニケーションにおいて関係性の強化が図れるかが問われることになるでしょう。

多くの仕事が人工知能に代行されていきます。一部の人にとっては脅威です。仕事を奪われます。それでもやはり、むしろ逆に、生身の人間がもつ接客コミュニケーションスキルの重要性がより大事になっていくと思えてなりません。

 

 

店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業
著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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