実は「健康効果」が証明されていない、7つのスーパーフード

2016.09.26
 

ガーディアンが、7つのスーパーフードを検証しているので見ていきましょう。

 1. ケール(アブラナ科の青菜)

 

ケールは昔からヨーロッパ北部など多くの場所で育てられてきました。

戦時中でも人々は庭先で育てるように言われた実用的な作物の1つだったそうです。

カーボロネロ(黒キャベツ)と赤いロシアンケールに加えて、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、コールラビ、芽キャベツ、カブ、チンゲン菜、白菜なども同じ系統の品種だそうです。

野菜がたくさん入った食事をとることが健康にいいことは周知の程ですが、ではケールが本当に“飛び抜けていいのか?”というと答えはNoです。

スーパーフードをリストにまでして選んでいる愛好者にとっては、ケールは鉄、ビタミン、繊維、抗酸化物を多く含み、それらが赤血球を造り、お通じも助けてくれ、フリーラジカルを取り去ってくれる点に注目しています。

しかしすでに他の食物からそれを摂取できているとしたら、必要以上に食べたとしてもあなたの体が”スーパーパワー”を得ることにはなりません

それは車をもっと早く走らせたいと、よりたくさんガソリンを補給するようなもの

野菜には全て様々なビタミンやミネラルが含まれています。

どんな土壌で育ったかによって違いは生じますが、どの野菜が一番なのかという栄養素の比較に大きな意味はないでしょう。

果物や野菜をたくさん食べる際、そこにケールがあるほうがより良いかどうかを証明するものはありません。

2. アボカド

 

アメリカで今や一番人気のフルーツといえるでしょう。(分類的には野菜というよりは果物であり、もっというと大きなベリー類という分類です。)

アボカド需要が高いため、メキシコでは盗難が頻発しているとのこと。

アボカドには脂肪分が多く含まれます

これは不飽和脂肪であり、循環器系を保護してくれるものなのですが、この種類の脂肪は魚、ナッツ類、生のオリーブオイルやひまわりオイルなど他に様々なものに含まれます。

これは摂取すべきものですが、アボカドはとてもカロリーが高いことを忘れてはなりません。

まるまる一個で240キロカロリーあります。

2013年にハスアボカド(日本に輸入されている種類のもの)が循環器系に効果があるという予備研究の結果が発表されました。

しかしながら結論は確立しないばかりか、この調査に“Hass Avocado Boardという供給サイドの団体からお金が支払われていたという事実も発覚したそうです。

現時点ではアボカドの健康上の効能についての中立的で上質な研究がありません

白血病治療に効果があったという報告がされたことがありますが、このアボカド由来成分“avocation B”は中心にある種に含まれる物質のため我々はそれを食べることができないのです。

3. ざくろ

 

ピンクの甘くて美味しくてちょっとエキゾチックなざくろは、好きな人が多いのではないでしょうか。

特にジュースにして飲む場合、種が取り除かれていますから抵抗は少ないでしょう。(種に繊維質がすべて含まれているんですけどね)

グレナディン・シロップ(ざくろの果汁と砂糖から作られるカクテル用シロップ)が有名です。

2012年にアメリカは、ざくろジュースの大手POM Wonderful社に対して製品への行き過ぎた健康強調表示をやめるように勧告しました。

ざくろジュースをたくさん飲むとコレステロールによってダメージを受けた血管が復活し心臓への血流がふえるという謳い文句でしたが、決定的な証拠はなく理解も十分にされませんでした。

ざくろにはたくさんの抗酸化物質が含まれますが(特に皮に多いのですが食べられません)、これは裏を返すとこれらの抗酸化物質自体の効果が人間の健康に寄与しているとは言えないということでしょう。

 

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